安藤美姫が東日本フィギュアで2位 全日本へ
フィギュアスケートの東日本選手権(群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナ)で4日、元世界女王・安藤美姫が合計147.21点の2位となり、五輪代表最終選考会となる12月下旬の全日本選手権の出場権を獲得した。
ソチ五輪に出場するには12月下旬に行われる全日本選手権で表彰台に上がることが最低条件。その全日本選手権に出場するには今大会で5位に入らなければならなかった。
しかし安藤は前日に行われたショートプログラム(SP)で13位と出遅れ、絶体絶命のピンチとなったが、この日のフリーで105.24点の1位となり巻き返した。
同じくソチを目指していた村主章枝は122.95点で11位に終わった。
土俵際に追い込まれた安藤だったが、攻めの姿勢でSPに臨んだ。
不調で直前まで回避を考えていた「10回やって1回跳べるかどうか」という難度の高い冒頭の3回転ジャンプを成功させ、そのままストラビンスキー作曲の「火の鳥」を滑りきった。
全体トップの105.24点は復帰後の3戦では最高点。“そこそこ”の演技ができれば、全日本の予選レベルでは敵はいない。
ただし、この得点では浅田真央らトップ選手がそろう五輪代表争いには絡めない。筋力が落ちた下半身の強化はまだ道半ばで、演技スピードが戻っていない。スピンやステップも精彩を欠いたまま。
試合後、安藤は「大変だけど、集中してやっていく」語った。
これから全日本までの約1カ月半が本当の勝負となる。