インフィニティT優勝の大尊が3・16後楽園で王者・佐々木に挑戦
プロフェッショナル修斗の公式戦が15日、新宿フェイスで開催された。この日はウェルター級の「インフィニティトーナメント2013」の決勝が行われ、大尊伸光が西岡攻児を1R2分23秒、KOで破り優勝。来年3月16日の後楽園ホール大会で、佐々木信治が持つ環太平洋同級王座への挑戦権を獲得した。
得意のタックルからテイクダウンしてポイントを取るというスタイルの西岡は1回戦、準決勝と安定したスタイルで判定勝ちを収め決勝に。対する大尊はこのトーナメントこそ判定勝ちが続いているが、本来はメルヴィン・マヌーフのようなパワーファイトを身上とするファイター。好対照なスタイルに加え、同トーナメントはクラスBの選手を対象としたもので、クラスAの西岡は格上の選手。過去の戦績からも西岡有利とみられていた。しかし大尊はタックルの離れ際に右フックを放ち、失神した西岡に鉄槌を落とし、勝負を決めた。
リング上で歓喜の雄叫びを上げる大尊の前に現れた現王者の佐々木は「もうちょっと長く(試合を)見たかった。でも大尊選手の一発の凄さを見ることができて良かった。大尊選手は個性が強くて素晴らしい選手。試合も面白い。でも自分も面白い試合をするほうだと思っているので、2人がやるともっと面白い試合になると思います。自分はここできっちり防衛してまだまだ上を目指してます」と語った。
大尊は「(ベルト)欲しいっすね。佐々木選手の腕十字をアームカールにして、持ち上げてパンプアップしてKOします」とKO宣言した。
この日は年末恒例の各階級の新人王決定トーナメントの決勝が行われ、フライ級の飛鳥拳、フェザー級の竹中大地、ライト級の渡辺紘司、ウェルター級の川名雄生、バンタム級の征矢貴が優勝した。敢闘賞は渡辺、技能賞は川名、そしてMVPはトーナメント3戦をすべてKO勝ちした征矢に送られた。