今日も食べ過ぎ東京グルメ探偵 季節料理・いわし料理 花見(蒲田)
探偵の特技のひとつに、赤ちょうちん系の居酒屋系の店に限り、その外観を見ただけでうまい店が分かるというものがある。これまでたくさんの授業料を払ってきたからなのか、損はしたくない!という意地汚い性格のせいかは分からぬが、鼻が利くのだ。そんな探偵が蒲田の街をふらふらと歩いていると、ビビッとくるお店を発見! 調査を開始した。
季節料理・いわし料理の花見はその名の通り、いわし料理のメニューが豊富。この地で30年店を構えている大将によると、店を出した当時、他店よりメニューの単価が高めだったため、1年中天然のものが手に入り、コストも安いいわしを使ったメニューを増やすことで、全体の食事の料金を抑えるために始めたそう。さしみ、たたき、酢〆、竜田揚げ、揚げおろしなどなど、バリエーション豊富ないわしメニューはどれも絶品。特に人気なのが、ぴりっと辛さがきいた「いわしのとうがらし煮」。ビール、日本酒、焼酎、どんなお酒とも合うひと皿。つみれ揚げは日本酒、フライはビールとテーブルの上がお酒だらけ(笑)。あ〜幸せ〜。
もちろんいわし料理のほかにも、普通の和食屋さんにあるような定番メニューもあるほか、日替わりもこれまた楽しい。この日は「砂肝とレバーの味噌煮」と「ロールキャベツ」と「つまみカレー」を注文。「砂肝〜」は見ただけで分かる抜群の安定感。食感が違う2つの食材がそれぞれの持ち味を存分に発揮。うまい!に決まってる。「ロールキャベツ」は、やさしいデミグラスソースに生クリームがかかり、味もビジュアルも本格的な洋食。なぜに和食中心の店で、日替わりのメニューで出されている洋食がこんなにおいしいのか? 実はこのお店の大将・花見さんは銀座の有名和食店で修行したあと、パリの日本大使館で和食料理人として働いていたそう。その時に同じ調理場にいたフレンチの料理人などが作る、いわゆるまかない料理を自然と覚えたのだとか。さらに花の都パリでは、現在日本で活躍中の有名シェフたちとも交流し、腕を磨いたという。お願いしたらご飯もつけてくれるつまみカレーもその時のレシピだそう。一見素朴な家庭のカレーだが、一口食べたらやめられない秘密はそんなところにあったのだ! 常連さんがやり始めたカレーを稲庭うどんにかけて食べるというアレンジは、もちもちのうどんとひき肉の入ったカレーがボロネーゼのようによく絡み、超絶なうまさ! 毎日、朝から仕込みをしているという大将の料理と女将さんの笑顔に癒される、蒲田のオアシスに認定!
【住所】大田区蒲田5-3-3
【TEL】03-3739-7144
【営業時間】17〜23時
【定休日】日曜日