女子ジャンプの高梨は無念の4位
第5日の11日(日本時間12日)に行われた新種目のノルディックスキー・ジャンプ女子では、メダルが期待された高梨沙羅は4位に留まった。
今季ワールドカップ(W杯)で13戦10勝と圧倒的な強さを誇った高梨は1本目100メートル、2本目98.5メートルの合計243.0点。ドイツのカリーナ・フォクト(ドイツ)が103メートル、97.5メートルの247.4点で冬季五輪初代女王に輝いた。
1本目が終わってトップのフォクトとは2.7点差。飛距離に換算して1メートル35と、逆転は射程の範囲内だったが、勝負の2回目は98.5メートルにとどまり万事休した。
引き揚げてきた取材エリアでは「自分の思い通りに飛べなかったということはメンタルの弱さだと思う。キレがなかった」と硬い表情ながら、落ち着いて受け答えした。
唯一、4年後に五輪の舞台に戻ってくることを伊藤と誓い合った場面を振り返ったときだけは、こみ上げるものをこらえるように、しばし言葉に詰まった。