吉田沙保里53キロ級で優勝

 レスリング全日本選抜選手権の最終日(15日)、今年から新設された女子53キロ級と58キロ級が行われ、吉田沙保里と伊調馨が制した。2人は身の全日本女子選手権を含め12度目の優勝。

 吉田は55キロ級で五輪と世界選手権を合わせて世界大会14連覇を果たしている。今回は初めてリミットまで下げて臨んだ新階級の女子53キロ級。対戦した3選手とはいずれも初顔合わせで、準決勝では素早い攻撃をかわせずに一時は逆転も許した。
「(転向前の)55キロ級のときに比べて動きが速い。決勝も返し技を警戒して、(終了)時間を待とうとした」と振り返り、まだ新階級に完全には対応できていない様子だった。

 今大会は世界選手権(9月、タシケント)の代表選考会も兼ねており、53キロ級で出場するが、直後のアジア大会は実施階級が55キロ級のため体重を増やして臨むという。