ハンマー投げの室伏が小学5年生に”未来授業”

 陸上男子ハンマー投げの2004年アテネ五輪金メダリストで、2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事/スポーツディレクターの室伏広治が14日、東京都港区立港南小学校で「TOKYO 2020 未来授業」と題して、同校の5年生35人に特別授業を行った。

 これは組織委員会が大会のビジョン策定に向けて広く意見を募集するために行う「TOKYO 2020 みんなのTomorrow」と題したプロジェクトのスタートに合わせて企画されたもの。同プロジェクトは15日からウェブサイトが開設された。

 室伏はハンマーを片手に登場。「応援する力」「チャンスを大切に」「みんなの中に秘めた力」の3つのテーマで授業を行った。最後は全員で自らの夢をボードに記入。「陸上選手になりたい」「イラストレーターになりたい」「救命士になってみんなの命を助ける」「科学者になって人の寿命をのばす薬を作りたい」などさまざまな夢が書かれた。室伏はそんな子供たちの夢を見て、「人のために何かをしたいという子が多かったので驚いた。素晴らしい。しっかりした今後の日本を任せられる世代なのではないでしょうか」と感想を語った。

 室伏自身の夢は「For Every Generation」。これは「東京オリンピックがすべての世代のためのオリンピックになってもらいたい」という思いを込めてのものという。