シンガポールGPでハミルトンが首位に返り咲き
鈴鹿サーキットが1年で最も熱くなる時がやってきた。
自動車のF1世界選手権シリーズ第15戦日本グランプリ(GP)が10月3〜5日、三重・鈴鹿サーキットで開催される。技術を試されるうえ走ることそのものを楽しませてくれると、ドライバーにも人気のあるサーキットで、今シーズンのチャンピオンシップを争う、し烈なバトルが繰り広げられる。
前戦、シンガポールGPは波乱の展開になった。ポイントリーダーとして善戦していたニコ・ロズベルグ(メルセデス)がマシントラブルのためにグリッドにたどり着けずに、ピットからのスタート。レースには加われたものの、トラブルの影響でリタイアを余儀なくされた。チームメイトでありながらも最大のライバルのリタイアで、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、セーフティーカーの出動によってリードを失いつつもポジションを守り、ポール・トゥ・ウィンで一番最初にゴールに飛び込んだ。また、今シーズンはいい結果が残せていないセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は4番手からスタートだったが、セーフティーカーが入ったことで順位を上げ、最終的には今季自己最高となる2位でチェッカーを受けた。また、小林可夢偉(ケータハム)は、3戦ぶりにフル出場を果たしたものの、フォーメーションラップ中にトラブルが起き、そのままリタイアした。
今シーズンはハミルトンとロズベルグが、ポイントリーダー争いを続けてきたが、ロズベルグは今回のリタイアで22のポイントリードを失い、ハミルトンが3ポイント差でチャンピオンシップの首位に躍り出た。 日本GPを含め、残り5戦の戦いはさらに激しいものになりそうだ。
3日はフリー走行、4日はフリー走行と予選が行われ、5日が決勝の予定。日本GPの模様は、フジテレビNEXT、BSフジで放送。今年はフジテレビの地上波が3年ぶりに復活し、決勝を録画で6日午前0時40分から放送する。