さあ、旅に出よう!【国内編】
気候も良く、紅葉などの景色も楽しめ、食べごろの旬の食材が豊富な秋は旅心をくすぐる季節。特に国内旅行は、移動手段の発達と多様化で、日本全国どこでも1泊2日の日程でも、十分その土地を楽しむことができる。そんな気軽に行ける国内の1泊2日の旅のプランをご紹介。
石川県は兼六園などの有名な観光地や、おもてなしの宿として人気の加賀屋などを有する和倉温泉、そしてその街並み自体に風情があるひがし茶屋街など、見どころが満載。来年3月には北陸新幹線が開通するので、さらに行きやすくなる。金沢へバスで約40分ほどの小松空港、輪島に近い、のと里山空港、そして今後は北陸新幹線と、ルートが選べるので、自分好みの旅のプランを作ることも可能。見たいもの、行きたいところ、食べたいもの、体験したいこと…。自分流の旅を演出して、石川県を遊びつくそう。今回はのと里山空港から輪島、能登の観光名所を紹介する。
地元の人の物々交換から始まった輪島の朝市は、約200の露天が並ぶ、日本三大朝市のひとつ。野菜や魚介類、干物、工芸品など多彩な品ぞろえ。
日本国指定名勝の「白米千枚田」は国連食糧農業機関が認定した世界農業遺産のシンボル的存在。千を超す棚田からなっているので、千枚田の名がついたが、最小で0.2㎡からあるため、「狭い田」から転じたという説もある。美しい幾何学模様が海に向かって広がる景色はまさに絶景。
日本で唯一の車で走れる海岸「千里浜なぎさドライブウェイ」。粒子が小さく適度な海水を含むと砂が締まるため、波打ち際をドライブできる。
UFOの目撃情報が多いことからUFOの街として知られる羽咋市の宇宙科学博物館「コスモアイル羽咋」。実際に宇宙から帰還した宇宙カプセルやレプリカ、NASAで使用された実験機、宇宙人模型などなど、貴重なものを多数展示。
「一本杉通り」は、昔ながらの小さな店が並ぶ商店街。写真は万年筆の形態を造形化した、国登録有形文化財「歩らり(旧上野啓文堂)」。
縁結びの神様として女性に人気の「気多大社」。本殿などが国の重要文化財に指定。多くの「氣」が集まる神社として、パワースポットのひとつになっている。境内裏手の原生林は天然記念物に指定「入らずの森」として立ち入りを禁止されている。
のと鉄道能登中島駅の「鉄道郵便車」。現存するのは日本で2両のみ。ここからのと鉄道に乗り、のんびりと景色を見ながらの旅も楽しい。
のと里山空港に隣接する「日本航空学園能登空港キャンパス」。整備実習の見学などができる(要相談)。時間が合えば定期便の離発着を間近で見ることも。
これらの観光コースをバスで巡る定期観光バス「ぶらりのっぴー号」(~12月23日までの土、日、月、祝)も人気。金沢駅を朝9時に出発し、途中観光をしながら能登へ。その日にのと里山空港から帰ることもできる。1日コースで、大人3800円、子ども1900円。問い合わせ・申し込みは北陸鉄道(076-234-0123)まで。