Krush.47 卜部弘嵩が島野を破り第4代-60kg級王座戴冠

 立ち技格闘技の「Krush.47」が13日、東京・後楽園ホールで開催され、メーンで行われた「第4代Krush -60kg級王座決定戦」で卜部弘嵩が島野浩太朗を3R判定で破り、王座に就いた。
 当初は王者・大月晴明に卜部が挑戦することになっていたのだが、大月が、練習中に古傷の左膝を負傷し王座を返上。「-60kg WILDRUSH League」で優勝し、次期挑戦権を獲得していた島野と卜部の間で決定戦が行われることとなった。
 卜部はこのベルトの初代王者。島野は2011年に行われた王座決定トーナメントの決勝で、卜部に敗れた竹内裕二のセコンドについていた。3年かけてここまで上り詰めてきた。

 島野は1Rからプレッシャーをかけ主導権を握るが、卜部はラウンド終盤、コーナーに詰められながらも、かさにかかって攻めてくる島野のスキを突いて、右ストレートでダウンを奪う。ダウンを奪われたものの2R以降も島野の勢いは止まらない。3Rには右フックでダウンを奪い返し、なおもダメージの残る卜部を追い詰める。ロープを背にしながら島野の猛攻に耐える卜部だったが、責め疲れた島野に右ハイキックから右フックで、今度は島野がダウン。ともにダウンを奪い合う壮絶な戦いの末、3-0の判定で卜部が勝利を収めた。
 卜部は「1月18日にK-1がありますが、僕はKrushとISKAのベルトを持っているので、出るのが当然だと思ってます」と次のステージに目を向けた。
 島野は試合後のインタビューで「自分の力不足。完敗です。追い詰めていたとみえたかもしれないですけど、最後まで立っていたのは卜部選手。卜部選手が1枚も2枚も上でした」と振り返った。