アギーレジャパン2連勝!上昇ムードでアジア杯へ

 サッカーの国際親善試合で日本代表は14日、愛知・豊田スタジアムでホンジュラス代表と対戦し6−0で大勝した。アギーレ監督の就任以来1勝1分け2敗で、ピッチ上でも煮え切らない試合が続いていた日本。今回はこれまでの新戦力の発掘を目的とした選手選考から勝利のための現実路線にシフト。ブラジルW杯で主力を務めたベテランの遠藤と今野を初召集した。先発出場した遠藤は前線から積極的なプレスを仕掛けて守備に走る一方、前半44分には豪快なミドルシュートでゴールを決めるなど、攻守に渡って活躍した。ブラジルW杯メンバーが10人スタメンに名を連ねた日本はこれまでとは見違える動きで得点を重ねた。しかし途中出場の乾と豊田が代表初ゴールを挙げるなど、新戦力も結果を残した。

 18日には大阪のヤンマースタジアム長居でオーストラリア代表と対戦し2−1で今年最終戦を白星で締めくくった。アギーレ監督就任後の成績は3勝1分け2敗となった。

 オーストラリアは1月に行われるアジア杯で優勝を争うことが予想されるライバル。アギーレ監督は「ベストな11人を起用する。勝ちに行く」と宣言。右ヒザに故障を抱える内田はベンチとなったが、ほぼ現在考えられるベストメンバーとなった。

 序盤こそアンカーの長谷部の両サイドのスペースを突かれるなど、オーストラリアに主導権を握られた日本。しかし前半途中、アンカーをダブルボランチに変えたあたりから試合を優位に進め、後半から出場した今野が16分に3年ぶりとなる代表2ゴール目で先制。23分にはアギーレ体制では無得点だった岡崎が代表40点目となるゴールを、右足のヒールで流し込んだ。

 しかし後半のアディショナルタイムにケーヒルをフリーにしてしまいヘディングでゴールを決められる。この最後の失点は余計だったものの、2−1と勝利を収め2連勝と勢いをつけアジア杯に臨むこととなった。