ナッツ騒動で前副社長逮捕も!? 財閥の企業体質への批判高まる

2014.12.5〜2014.12.18 NEWS HEADLINE【PHOTO OF THE WEEK】

 大韓航空の趙顕娥前副社長が、自社機内で客室乗務員のナッツの出し方に激怒し、離陸直前の旅客機から責任者を降ろし出発を遅らせた問題で、韓国国土交通省は16日、航空保安法に違反した疑いで趙氏を告発。趙氏は17日、検察に出頭して事情聴取を受けた。検察は同法違反や業務妨害容疑での逮捕も視野に入れて取り調べを進めたもよう。

 趙副社長の父親で、大韓航空を傘下にする韓進グループの趙亮鎬会長は12日、ソウル市内の大韓航空本社で記者会見し、「娘(趙副社長)の行いを会長、父親として国民に謝罪する。しっかり教育できず申し訳ない」と述べた。一方、13日までにこの責任者が、趙氏から暴力を受けたうえ、同社から帰国後に嘘の証言をするよう強要されていたとKBSテレビのインタビューで明らかにした。社を挙げての隠蔽工作に企業体質への批判が高まっている。

 今回の騒動について韓国では、大韓航空を含む同族会社や財閥企業で起こりうる出来事、として受けとめられている。