野球とソフトボールの五輪復帰に道開ける
国際オリンピック委員会(IOC)は9日、モナコでの臨時総会で中長期改革「五輪アジェンダ2020」の40項目を全会一致で承認。その中で開催都市に複数種目の提案権を認めた。これにより2020年東京五輪での野球とソフトボールの復帰に大きく道が開けることとなった。
組織委員会が追加を提案できるのは「1つまたは複数」の種目。組織委の森喜朗会長は近く有識者会議を立ち上げ、来年2月までにIOCに提出する開催基本計画の中で一定の方向性を示すとした。
日本オリンピック委員会(JOC)には複数の競技団体から実施競技入りへの希望が届いているが、竹田恒和会長は「国内外での普及度」や「施設の経費」「大会後のレガシー(遺産)」について評価する考え。JOCの評価や収入見通しなどから組織委が最終決定することになりそうだ。東京の決定は世界の先例となるだけに、透明性や説明責任が一層求められる。