不完全だからこそ幸せ! 『あと1センチの恋』リリー・コリンズ
オードリー・ヘプバーンの再来”とも言われる、今ハリウッドで最も注目を集める女優。大きな目に長いまつ毛、ナチュラル系の眉と、まさに女子があこがれる顔を地で行くリリーだが「以前はこの眉がコンプレックスだったの(笑)。でも母が、不完全であることこそが美しい、ありのままの自分を受け入れることが幸せにつながるんだと教えてくれたの」。リリーの最新主演作『あと1センチの恋』は“好き”のひと言が言えず、12年間友達以上恋人未満の関係のまま、すれ違い続ける男女の恋愛を描いた作品。
「ロージーは、高校を卒業して大学に進学して就職し、好きな人と結婚して出産する…というまっすぐな道を思い描いていたけれど、それが全部狂ってしまう。高校を卒業してすぐ予想外の妊娠をして、最初は養子に出そうとするんだけど、結局進学をあきらめ地元に残ってシングルマザーとして生きていく。彼女の人生はまさにカオスね(笑)。自分はわりと物事をきちんと進めていきたいタイプなんだけど、今回ロージーから学ぶことは多かった。人生って何が起こるか分からないけど、自分自身が心の奥底で抱いている思いに忠実であれば、遠回りしても、思い描いていた結果と別の形になっても、後悔しないんだ、とね」
“恋人たちの季節”にぴったりなラブストーリーだが同時に、すれ違い続ける物語の切なさは“お1人様”も共感できる。
「カップルの人は“自分たちはこんなふうにすれ違わないで良かったね”って幸運を喜んでもらえるし、さみしい人はロージーに勇気をもらえるはず。恋愛って恋人に穴を埋めてもらうのではなくまずは自分の自立が大切なのよね。自分が幸せだと思えなきゃ素敵な人には出会えないわ!」
監督:クリスチャン・ディッター 出演:リリー・コリンズ他/1時間43分/ファントム・フィルム配給/12月13日より新宿武蔵野館他にて公開 http://1cm-movie.com/http://1cm-movie.com/
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