『星屑メリーゴーランド』をずっと歌い続けていきたい 三浦祐太朗
シンガーソングライターの三浦祐太朗がニューシングル『星屑メリーゴーランド』をリリースした。ハートフルな冬のラブソングで聴くほどに心が温まるような楽曲だ。
大切な人への想いを綴る。歌詞には、襟足をいじる癖、改札口の向こうで手を振る君——。愛しい瞬間が切り取られていてスナップ写真を見ているよう。
「空とか、星とか広がりもあるんですけど、日常を入れ込みたくて。これまでは抽象的なこと、言いことを言いたい、難しいことを言いたいっていう気持ちが強かったのかな(笑)、具体的な日常を歌詞に入れ込んでこなかった。直球を投げ込むことに怖さがあったというか。でも、それでいい、それがいいんじゃないかって思えたんです。自分のなかで新しい挑戦でした」
とはいえ、この直球さは、よくある「すべてをさらけ出す」というものではないよう。
「僕、歌詞で嘘をつくんです。言い方が悪いかもしれないけど、自分が経験していないこと、思ってもいないこと、人のことも歌ったりします。この曲も、こういう恋愛がしたいっていう妄想と過去の僕の乏しい恋愛経験から書いているんです。なんていうのかな、自分の事じゃないかもしれないけど、その歌のストーリーを演じ切れるっていう自信があるんです」
舞台で歌う、ミュージカルでも歌う。ソロになってから舞台との関係が強くなったからこその自信ともいえそう。「演じて歌にする自信の土台ができたのは舞台のおかげかもしれませんね」と、本人。
本作を携え、フリーライブやワンマンで全国各地を巡る。
「最初は、なんだ誰こいつ?っていう環境のショッピングモールでのフリーライブとか憂鬱でしたけど、今は、そういうアウェイじゃないとライブやってても怖いぐらいなんです。何をやっても喜んでもらえるワンマンとかだと逆にドキドキします(笑)。今はとにかく生歌を届けたいんです。だからいろんなところに行きたいです」