巨人・杉内が「勉強も野球も頑張って!!」
未来に向け、子どもに夢をあたえ「生きる」力」を考えさせるきっかけや、勇気を持って物事に立ち向かう大切さを知ってもらうため、2000年度より活動をスタートさせた「夢の課外授業」(主催:二十一世紀倶楽部)。スポーツ選手、アーティストといった著名人が、夢を持って挑戦することの大切さを子どもたちに伝えるこのプロジェクト。小学校を訪問する「学校訪問スタイル」の授業が1月16日、プロ野球、読売ジャイアンツの杉内俊哉投手を先生に迎え、鹿児島市立田上小学校で開催された。
夢の課外授業は初体験となる杉内はやや緊張気味。
まずは「どんなことでも答えようと思っています」という杉内の言葉で始まった質問コーナーでは同校の先生の進行のもと、生徒たちからさまざまな質問が飛ぶ。
一つひとつに丁寧に答える杉内。
なかでも印象に残ったのが「これまで野球を続けることができた理由は?」という質問には「練習が嫌いだった。でも野球がすごく好きだった。そして負けず嫌いだったので、この友達には負けたくない、という気持ちで頑張っていた」、「どうしたら野球がうまくなるか?」と問われれば「やはり野球が今でも好き。みなさんも野球以外でも、勉強でもサッカーでもバスケでもなんでもいいんですが、好きじゃないと続かないと思います。自分がこれをしたいというものをまず好きになって。好きになれば努力もするし、勝った時にうれしいし、負けたら悔しくなる。その時に次も負けないように頑張ろうという気持ちが出れば成長できると思います」との答え。決して大きくはない体で今も杉内が第一線で活躍できる秘密が垣間見られる答えだった。
途中では「毎日欠かさずしていることは?」と聞かれ「必ずすることはトイレ掃除。試合前にトイレとお風呂を自分で掃除して試合に挑むというのがやっていることかな」という意外な答えも飛び出した。
最後は「子供のころはホントに野球しかしてなかった。野球もできて勉強もできればすごくかっこよかっただろうなって今でも思う。みなさんには勉強にも野球にも頑張ってほしい」と締めた。
実技ではキャッチボールの実技指導。そして最後には杉内自らがマウンドに上がり、生徒の代表と“真剣勝負”を繰り広げた。
閉会式では「みなさんも必ずチャンスをつかむ時が来る。僕はそのチャンスをつかんだだけで今プロ野球選手という位置にいますけれども、みなさんにも必ずチャンスはやってきます。それを必ずつかんで、どんな苦労や報われない努力があるかもしれませんが、下を向かずに前を向いて、そのチャンスをつかんでください」と挨拶した。