2・11修斗 菅原がランボー破り5・3大会で”約束の”神酒戦実現
プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO GIG TOKYO Vol.18」が11日、東京・新宿FACEで開催され、メーンで行われた「修斗世界バンタム級挑戦者決定戦」で菅原雅顕がランボー宏輔を3R4分6秒、スリーパーホールドで下し、神酒龍一への挑戦権を獲得した。
菅原とランボーは2013年9月に対戦し、ランボーが判定勝利を収めている。その後ランボーは連勝を重ね、昨年はOFCに参戦。後にフライ級王者となるアドリアーノ・モライシュと好勝負を繰り広げ、今回は国内復帰戦。菅原は昨年中盤から、1RKOで2連勝と覚醒。この日のチャンスをつかんだ。
試合はランボーが左右のローキックでペースをつかむ。菅原は1Rから足が流れる場面も見られるなど、ローを警戒しなかなか踏み込めず、パンチを放つもののダメージを与えられない。しかし2R以降、菅原のパンチが当たり始めるとランボーも呼応。ともに出血で中断するほどの激しい打撃戦に移行した。時折パンチからタックルでテイクダウンを狙うランボーだったが、菅原はそれを許さない。3Rも激しい打撃戦を展開。中盤、ランボーが組み付きコーナに押し込みテイクダウンを狙うが、菅原は振りほどく。体が離れた瞬間、ランボーが踏み込んで右ストレートを放つが空振り、バランスを崩したところ、菅原がバックを取ってスリーパーホールド。がっちり決まって、ランボーは無念のタップ。菅原が一本勝ち。
試合後、王者の神酒が侍スタイルでリングに上がり、「ああいうごちゃごちゃした試合をやるようでは、自分とは差があると思います」と一刀両断した後に、「ささやかなお祝いと宣戦布告です」と菅原に花束を手渡した。その花束はヒヤシンスで神酒曰く「花言葉は“勝負”です」とのこと。
菅原は「あと2カ月、きっちり仕上げてタイトル戦に望みたい。覚えているかな? “今度戦う時はタイトルマッチがいいな”って言ってたこと。ちょっと俺がもたついて遅れちゃったけど、約束を果たせることができたんで、タイトルマッチよろしくお願いします」と応えた。
この2人は過去に2度戦い1勝1敗。5月3日の後楽園ホール大会で行われるタイトル戦が文字通りの決着戦となる。
またこの日は4月18日の新宿FAC大会で予定されていた環太平洋ウェルター級王者・太尊伸光の初防衛戦の相手に松本光史が決まったことが発表された。
ベルト奪取後、久々の試合となる太尊は「2カ月後、松本君はこのマットにキスすることになる。このベルトを獲ってから彼女もできてリア充になった。でもベッド…いやリングの上では猛獣になってやるのでよろしくな」とのこと。