ホンダがついにF-1に帰ってきた
ホンダはF1開幕戦オーストラリアグランプリ(3月13〜15日)を1カ月後に控えた2月10日、東京・南青山の本社で参戦に向けての記者会見を行った。
会見では伊東孝紳社長が「本田宗一郎の英断でF1に参戦してから半世紀以上。四輪メーカーとして実力を磨いてきた。その真価を発揮したい」と意気込みを語った。
会見にはMcLaren-Honda(マクラーレン・ホンダ)のドライバーであるフェル ナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンも参加。
「子どものころに数多くの勝利を見届けてきましたが、今度は自分が新たなMcLaren-Hondaの一部になれることを誇りに感じています。今回F1の最新技術とともに、Hondaと新しいチャレンジに挑めることができ、大変うれしく思っています。良い結果を出したいです」(アロンソ)
「Hondaファミリーの一員になれて大変光栄。McLaren-Hondaの新たな時代の幕開けに立ち会うことは、子どものころからの夢でした。前回成し遂げる事ができなかったチャンピオンシップ獲得を今回は、確実に成し遂げたいと思います」(バトン)
とそれぞれ今季に向けて意気込みを語った。
かつて日本でのF1ブームを引っ張ったのは間違いなくホンダだった。
しかし金融危機による業績の悪化などを理由にホンダは2008年12月にF1撤退を表明。2009年には伊東社長が「経済的に回復してもF1に復帰することはない」と述べたことから、ホンダのF1復帰は夢のまた夢と思われていた。
ホンダの撤退を機に日本のF1人気も徐々に下降。フジテレビの地上波の放送は2011年で打ち切られ、2012〜2014年は一部を除き、フジテレビのCS放送及び、BSフジでの放送となってしまった。
しかし2013年5月、ホンダは緊急会見を開き、2015年からエンジンなどをマクラーレンに提供する形でF1に復帰することを発表した。
日本のモーターファンにとって「Honda」は特別な存在。F1人気復活の大きなきっかけとなる。あとはフル参戦する日本人ドライバーの誕生が待たれるところだ。