日本発の香水メーカーが主催する”香水作り”を体験
香水というと“香りがキツくて苦手”と思っている人はけっこういるはず。実は日本の香水市場は化粧品ジャンルのうち2〜3%と欧米と比べ小規模。もっと日本人に合う香水があれば香水を楽しむ人も増えるのでは…と、自然や四季をテーマに日本の気候・風土に合う香水を作っているのが、東京小平市に工房を持つ香水メーカー・武蔵野ワークス。“八重桜”“白梅”“ろうばい”など、日本人が愛する花々をテーマにした作品が多く、自然の花々のようなナチュラルな香りが人気だ。
社長で調香師の原田友子さんが大切にしているのは“フィールドワーク”。調香瓶が詰まったカバンを手にフィールドへ出かけ、その場で自然の香りを感じながら調香を行う。精油となる素材の産地を訪ねることもある。「現地を訪ねてどんな土地なのかを知ることによって調香のイメージも沸くんです」と原田さん。
そんな武蔵野ワークスが18日、メディア向け新商品発表会および香水制作体験を開催。この日のテーマは天然柚子精油をベースに「柚子の香り」の香水を作る、というもの。まずはベースの柚子精油と“グレープフルーツ”“グリーンアップル”“ムスク”などの9つの副香料をスメリング。好みの香りを見つけるだけでなく完成作をイメージするのがポイント。ベースに加える副香料を3〜5種類選んだらそれぞれの割合を考え分量を計算。香りの強さを考慮しながら分量を調節するのがコツだ。最後に計算した分量の副香料をスポイトでベースの入ったアトマイザーに加えていく。ベースが同じ“柚子”でも出来上がった香水は参加者ごとにまったく別物。ちなみに記者が作ったのはベース50%にスイートオレンジ20%、ラバンジングロッソ15%、ムスク15%を加えたもの。シトラスの爽やかさとほのかな甘さの香水が完成!
武蔵野ワークスでは不定期で制作体験セミナー(材料費込み1000円)を開催しているが予約が取れないほどの人気なので、興味のある人は小まめにホームページをチェックしてみては。