今年はケガなく1年活躍してくれ!!
メジャーリーグが6日、開幕した。ヤンキースの田中将大はブルージェイズ戦で日本人選手として4人目の開幕投手を務めた。その田中だが4回を投げ、5安打5失点(自責点4)で敗戦投手となってしまった。ちなみにヤンキースでは開幕戦での先発投手の4回降板は30年ぶりの不名誉な記録という。もっとも開幕を任された者だからこその記録と思えば不名誉でもなんでもない。
田中は2回までに3三振を奪う好調な立ち上がりを見せたのだが、3回に突然崩れた。
先頭のピラーに左前打を許すと、9番のトラビスには四球を与えてしまう。続くレイエスの三塁前へのセーフティバントをサードのドリーが悪送球し初失点。さらに無死二、三塁からマーティンに適時打を浴び、1死後には4番エンカーナシオンに真ん中付近に入ったツーシームを左翼越えに2点本塁打され、一気に5点を失った。
4回はアウト3つをすべて三振で取ったものの、ライナー性の左前打を打たれ、得点圏まで走者を進めるなどいまいちピリッとしない内容だった。この日は90球をめどとしていたため、ここでお役御免となった。
開幕前から昨年痛めた右ひじの話題ばかりだったため、この内容にはさまざまな声が飛び交っているが、本人は「立ち上がりは良かったし、ちょっとしたところの部分で結果が変わったかもしれない。(内容は)悪いと思っていない」と前向き。
確かに3回はドリーの失策がなければ5失点というビッグイニングにはならなかったかもしれない。
ヒジに不安のある田中は球数を減らすため、今年は打たせて取るスタイルにチェンジ。そのポイントとなるのがツーシームなのだが、その制球が甘くなってホームランを浴びたあたりを不安視する声もあるが、ヤンキースの開幕戦という独特のシチュエーションを考えれば、さすがの田中も手元が狂ったともいえ、そのジャッジは次回以降の登板を見てからでも遅くはない。