7・4 K-1 ペトロシアン欠場で渡部が佐藤を破ったピケオーと対戦

『K-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN〜−70kg初代王座決定トーナメント〜』(7月4日、国立代々木競技場)でトーナメントに参加予定だったアルメン・ペトロシアンが出場を辞退したことが20日、発表された。

 この日の会見には前田憲作K-1プロデューサーが出席。前田氏によると、ペトロシアンと対戦予定だった佐藤嘉洋が5月4日のKrush.54でジョーダン・ピケオーにKO負けを喫し、出場を辞退。それに伴って、ピケオーが参戦することをトーナメント出場の全選手に通知したものの、ペトロシアン側が難色を示したという。K-1側も交渉を重ねたが、大会期日も迫っていることから断念した。ペトロシアンの代わりにリザーブファイトに出場予定だった渡部太基(写真)が本戦に出場。そのままピケオーと対戦。リザーブファイトには秋元和也が出場することになった。

 渡部は「ずっとトーナメントに出る気持ちでいたんで、やってやろうって感じです。(ピケオーは)佐藤選手にKOで勝つような選手なので強いと思う。でも正直、佐藤選手が辞退したと聞いて“俺が出る”って思いがあったんですけど、代わりにピケオーが出ると聞いて“ふざけんなよ”という思いがあったので、ピケオーとやれると聞いて凄いモチベーションは上がりました」とやる気満々。

 トーナメントについては「誰がどうこうじゃない。一つひとつ勝てば結果はついてくるので、先のことは考えないようにしている」と語った。

 佐藤vsピケオーの衝撃の結末から二転三転したものの、結果として渡部vsピケオーという今ファンが見たいと思う試合が実現した格好だ。

 リザーブファイトに出場が決まった秋元は台湾出身で日本と台湾の国籍を持つ24歳。「相手はサウスポーと聞きました。いまサウスポー対策の練習をしていたので自信はある。倒しにいって見せる試合をしたい」と語った。