日本バスケットボール協会会長にサッカー協会最高顧問の川淵氏が就任
国際バスケットボール連盟(FIBA)から資格停止処分を科された日本バスケットボール界の変革を目指し設置された「JAPAN2024 TASKFORCE」の第5回会議と、日本バスケットボール協会(JBA)の臨時評議員会、臨時理事会が13日、都内で開催され、会議後にTASKFORCEとJBAによる共同会見が行われた。
会見ではJBAの新理事が発表され、日本サッカー協会最高顧問の川淵三郎氏(78)が新会長に、元参議院議員の小野清子氏(79)と日本バレーボール協会評議員の三屋裕子氏(56)が副会長に就任したことが発表された。
TASKFORCEチェアマンを務めてきた川淵会長は「チェアマンの延長線上で会長という職が与えられた。FIBAとは連携を密にしてやっている。今度の(6月18〜20日の)総会では、よほどのことがない限り、対外試合の禁止は解除されると思っています。しかし最後のところで踏み外さないように、これからもしっかりやっていきたい」と語った。任期は1年。今後は国際連盟が問題視する日本協会のガバナンス(統治能力)改善などに取り組む。
6月に処分が解除されれば、2016年リオ五輪予選を兼ねる女子のアジア選手権(8月、中国)への出場が可能となる。
ナショナルリーグ(NBL)とTKbjリーグを統合し、来年10月に発足する新リーグについては「47クラブが申し込みをしてくれたが、中身を精査すると、まだいろいろな問題がある」とし、移籍制度の整備や地方自治体との連携など、いくつか課題をあげたうえで、2、3チームが、5月中に終える審査で入会が認められない可能性を示唆した。
また代表強化については、選手が代表入りを断ってくるという状況があるという現状を踏まえ「ナショナルチームというものが、選手にとっても一番なりたい地位であるように、協会を挙げて努力をするつもり。サッカーでも、どの競技団体でも同じだと思いますけれど、代表の強化ということに関して、必ずそこに参加しなければならない、参加を断った場合には懲罰をするということまできっちり決めて、代表強化に対して全力を挙げて協会やクラブがバックアップするという体制に持っていきたい」とした。