KEY WORD で見るニュース 2015.6.5〜2015.6.18
休眠預金
金融機関に預けられてから10年以上出し入れがなく、持ち主が現れない預金。毎年500億〜600億円発生しているとされている。自民党が、この休眠預金を福祉や教育事業に役立てる「休眠預金活用法案」を、今国会に提出し、成立を目指す方針であることが13日、分かった。法案が成立すれば公益事業の大きな資金源となる。
United Passions
制作費約2350万ユーロ(約32億9000万円)のうち、FIFAが約2000万ユーロ(約28億円)を出資し制作されたフランス映画。ブラッター会長も監修した“自画自賛”的な内容とあって、5日から、全米各地で公開されるも、批評家からは酷評、劇場には“閑古鳥”が鳴いているという。
フレデリク・オービュルタン監督は米メディアに対し、会長が自身のイメージアップのために、“横やり”を入れたことを事実上認めている。
福島第1廃炉工程表
政府は12日、東京電力福島第1原発の廃炉に向けた中長期ロードマップ(工程表)を改定。改定後の工程表では、今年度前半を予定していた3号機の燃料の取り出しの開始時期について、約30カ月遅らせて29年度とした。がれき撤去の際に放射性物質が飛散した問題や、機器の不調などで大幅に作業が遅れていた。1、2号機の燃料取り出しについても、線量低減など追加の安全対策を反映し、開始時期を29年度から32年度に変更した。
一方、溶け落ちた燃料(デブリ)の取り出し時期や、廃炉完了まで30〜40年とする全体の工程は維持した。工程表は平成23年12月に策定され、改定は25年6月以来2年ぶり。
小児用補助人工心臓
厚生労働省の専門部会は12日、ドイツの医療機器メーカー、ベルリンハート社が開発した小児用補助人工心臓「EXCOR」の国内販売を了承した。国内での小児用の補助人工心臓の承認は初めてとなる。
EXCORは、重症の心臓病の子供が心臓移植を受けるまでのつなぎとして使われる。欧米では1990年代から千例以上の使用実績があるため、海外では使用可能な医療機器なのに日本で使用できない「デバイス・ラグ」の象徴的存在とされてきた。