W杯アジア2次予選 シンガポールとまさかのドロー

「2018FIFAワールドカップロシア アジア2次予選」の日本代表vsシンガポール代表戦が16日、埼玉県の埼玉スタジアム2002で行われ、0−0で引き分けた。

 日本は前半から圧倒的にボールを支配し、計23本のシュートを放ったが、相手GKイズワン・マフブドがスーパーセーブを連発。ついに90分間、ゴールネットを揺らすことはできなかった。

 日本のスタメンはGK川島、DF太田、槙野、吉田、酒井宏、MF長谷部、香川、柴崎、FW岡崎、本田、宇佐美。
 5日前の国際親善試合イラク戦から長友が外れ太田が先発。長友は左臀部の張りを訴え、大事を取ってベンチスタートとなった。

 キックオフからボールを前へ前へと運ぶ意識の強い日本。序盤はシンガポールが思ったほど引いて守りに入っていなかったことから、イラク戦同様、縦へパスを入れてからの得点シーンを期待したが、W杯予選ということで目に見えない緊張感があったのか、ゴール前、最後のパスやシュートが微妙に精度を欠き、決めきれない。

 前半12分の香川、22分の長谷部、30分の岡崎のシュートがいずれもマフブドに阻まれる。

 後半に入っても10分には岡崎のヘディングをマフブドが左手一本でセーブ。こぼれ球も弾き出す。本田の18分のヘッドは正面に、23分のヘッドは好セーブに阻まれる。マフブドを意識しすぎたか、26分の槙野のヘッドはポストを叩いた。28分の本田のフリーキックは無情にもクロスバーを叩き、跳ね返りを宇佐美がシュートしたもののマフブドがしっかりキャッチ。
 残り時間も猛攻を仕掛けるが、引いて守るシンガポールを最後まで崩せず、試合終了の時を迎えてしまった。

 試合後、ハリルホジッチ監督はピッチ上で“緊急ミーティング”を開き「君たちは勝つために全力を尽くした。だから次は勝とう」と選手を鼓舞。そして会見では「19回ほど100%決まる得点機を作ったが点が入らなかった。サッカー人生でこのような試合は初めて」と試合を振り返った。

 次のW杯予選は9月3日のカンボジア戦(埼玉スタジアム)となる。