全国高等学校ダンス部選手権高校ダンス部の”日本一”が決定!
全国の高等学校のダンス部が日本一の座を狙い、白熱のダンスパフォーマンスを繰り広げる選手権『DANCE CLUB CHAMPIONSHIP』が今年も開催。第3回目の今年、総エントリー数100校の頂点に立ったのは!?
強豪36校による圧巻のダンス!
高校のダンス部・ダンスサークルを対象とした、ダンスの全国選手権『DANCE CLUB CHAMPIONSHIP』(以下:DCC)決勝大会が1日、代々木第二体育館にて開催され、今年も全国各地から集まった高校生たちが、白熱のダンスパフォーマンスを繰り広げた。
2012年のスタート以来、高校ダンス部、サークルの発表の場として人気も定着してきた本大会。3回目を迎える今年は、全国総エントリー数100校の中から映像審査を勝ち抜いた強豪36チームが決勝大会に進出を果たした。
DCCのコンセプトは“漢字二文字で表現する世界観”。それぞれ、作品タイトルの漢字二文字に込めたテーマを、2分30秒以内のパフォーマンスで表現する。予選では全36チームが4ブロックに分かれ、それぞれパフォーマンスを披露。各ブロックごとに3組が勝ち残り、計12組が決勝へと進む。ファイナルステージの審査員の一人、テリー伊藤は「関東と関西で、ダンスの傾向などが違うのが面白いですね。スキルは皆高いと思うのであとは“漢字二文字”をダンスでどう表現しきれるか」と期待を寄せた。
予選に勝ち残った最終組12チームが最後のパフォーマンスを全力で披露。全国の頂点に立ったのは、『修羅(しゅら)』をテーマにした大阪府立久米田高等学校。チームの代表は「これまで賞を取れず苦しい思いもしたけれどチームのメンバーや応援してくれる人々に支えられて優勝できた」と“修羅”の目にも涙。2位には昨年の優勝校・山村学園高等学校。3位には静岡県立浜松東高校が輝いた。この3校には来年の大会の決勝シード権が、上位2校には、加えて『JSDA presents DANCE NATION』へのゲスト出演権も与えられる。
単にスキルを競い合うダンスコンテストではなく、学生たちが仲間とともに表現力を身に着けることも目的とする『DCC』。これからも、エントリーする高校生たちにとって、かけがえのない経験を得る場となるに違いない。
『TOKYO HEADLINE賞』を受賞したのは東品川女子学院の作品『空旅(そらのたび)』。チーム全体のパフォーマンスの完成度に加え、清潔感あるCA風衣装、テンポのいいガールポップの音楽もマッチし、世界観を見事に表現したパフォーマンスとなった。
選考の理由として、TOKYO HEADLINE代表・一木広治は「エンターテインメントを多く扱う東京のフリーペーパーとして、特に表現力はエンターテインメント性に注目して審査させていただきました。品川女子学院の作品は、登場した瞬間に会場の目を引くほど、とてもエンターテインメント性に優れているものでした」と絶賛。
受賞後の喜びを取材すると「私たち2年生のチームが“ガーリー系”が得意だったことから、この作品でエントリーしました」と部長の島村華蓮さん。しかし「4月から練習をしてきたんですが、最初は全然うまくいかず、自分たちもこれじゃだめだと思いました」。「一度は、方向性を変えたほうがいいのではという意見も出て、ぶつかることもありました」とメンバーたちも振り返る。本音を言い合うことで、さらにチームの団結力は強まったと語る。一番大変だったのは「ちょっとセクシーに、大人の女性らしさを出す部分(笑)」とのこと。女子らしいセンスも光った、エンタメ感満点の作品でした!