巨人の笠原、松本竜の2投手も野球賭博関与判明

 プロ野球、巨人の福田聡志投手が野球賭博に関与したとされる問題で、巨人から告発を受けて調査している日本野球機構(NPB)の調査委員会(大鶴基成委員長)は21日、中間報告で新たに笠原将生投手、松本竜也投手も野球賭博への関与が判明したと発表した。

 調査委がメールなどを解析した結果、笠原投手らの関与が判明。福田、笠原の両投手はマージャンやバカラでも賭けを行っていたことが分かった。

 大鶴委員長は「現段階では他球団の選手の関与はなく、八百長行為も認められない」と説明した。

 巨人の久保博球団社長は同日、東京・大手町の読売新聞本社で記者会見を行い「野球史を汚す選手を出したことをプロ野球ファン、関係者におわびしたい」と陳謝した。

 新たに賭博行為への関与が発覚した2投手はともに高校卒業後、巨人に入団。

 笠原投手は巨人の調査で関与を否定しており、結果的に球団は虚偽報告を受けた形となった。「調査が甘いのではないか」と問われた森田清司法務部長は「そのような批判が出てくるのは当然」と回答。報道陣が「自浄作用がないんじゃないか」と追及すると、「この件については、いろいろなご意見がおありかと思います」と、小さな声で絞り出すように答えた。