大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)  第57回 遅めの夏休みにした、10年に1度あるかないかの体験。

 先週、少し遅めの夏休みをいただきました。『キキマス!』もお休みさせていただいて大分へ。墓参りをしたり、自分が子供のころにいったバッティングセンターに息子を連れて行ったりしました。後になってそこの人が教えてくれたんだけど、そのバッティングセンター、この春で閉まっちゃうんだそうです。時代であるとかいろいろな事情があってのことだろうし、大分だけじゃなく、いろんなところでこういうことがあると思うんですよね。それでも、残していきたいってものもたくさんある。ここ数年、「村起こし」は自分がやりたいって思い続けていることですが、その気持ちを改めて確認しましたね。

 夏休みといっても、こまごまいろんなこともしてたわけですけど、すごい出会いがあったんです。それが熊本の「こだま」。飯を食って感動するなんて10年に1度あるかないかだけど、まさにそれ。感動しちゃった。ブログ(ダイノジ大谷ノブ彦の不良芸人日記)に書いちゃったんだけど、すごい。革命的でした。

 チーズと餅の茶わん蒸しとかね、さんまをおにぎりに巻いて焼きました!っていうようなやつとか。とにかく仕事が丁寧。お造りや馬刺し、どの料理も全部うまいんだけど、特に思ったのがさ、野菜ね。うまいのよ。サラダもそうだけど、塩で食べた小里芋、さつまいもの天ぷらも。魚や肉だけじゃなく、九州は野菜もうまい。そんなことを思った旅でした。熊本の滞在日程が延びたのは「こだま」のせいっていうのもありますね。この店に行くためだけに熊本に行きたいぐらい。

「こだま」に導いてくれたのは、あるお客さん。僕のやっているDJイベント「ジャイアンナイト」によく来てくださっている方なんだけど、その人が教えてくれました。以前この連載でも書いたけど、旅先では、そこに暮らしている人に普段何を食べているかを聞いたり、その人のおすすめの店に行くということをします。今回もそれにならったからこそ、出会えたんだよね。

 大分の竹田市を走ってたときにも、人がどんどん入っていく店を偶然見つけて「…あれはうまいに違いない」と、Uターン。そしたら、からあげの名店だったという出会いもありました。遅めの夏休み、良かったなあ。

 今週9日から『キキマス!』にも戻っていますので、よろしくお願いします!

kikimasu.jpg大地洋輔との本格派漫才コンビ・ダイノジで活躍。個人でリポーターや司会、DJ活動なども行う。1972年生まれ。
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