11・29修斗 のび太が2度目の防衛 RIZINオファーあれば「キャラ捨てます」!?
プロフェッショナル修斗公式戦が29日、東京・後楽園ホールで開催され、メーンで行われた世界フライ級チャンピオンシップで王者・内藤のび太が同級1位の猿丸ジュンジを5R、3-0の判定で破り2度目の防衛を果たした。
試合はグラウンドの内藤と打撃の猿丸という構図。1R開始早々からタックルを仕掛ける内藤。猿丸はテイクダウンを許さず、無防備となった内藤の顔面と頭部にパンチを浴びせる。しかしそれでもクラッチを切らずコーナーに押し込む内藤。猿丸はコーナーを利用し立ち上がるも、内藤はまたしつこくテイクダウンを狙う。猿丸は下になってもパンチやヒジでダメージを与え、すきを見て立ち上がり、タックルから逃れた――と思いきや、内藤はその足首をつかみ、再びグラウンドに引きずり込みついにテイクダウンに成功。
指一本でも体に触れたら、とにかく離さない内藤。こんな展開が2R以降も続く。
内藤は2Rにはついにマウントを奪うとパウンドから腕十字を狙う場面も作ったが、これは猿丸が腕を抜き、逆襲に遭う。テイクダウンディフェンスでスタミナを削られた猿丸は3Rあたりから口が開き始めるが、テイクダウンを許しても下からの打撃で反撃する。
4Rは内藤が開始1分でサイドポジションを奪うが、猿丸に逃げられ、しつこく追ったところで体勢を入れ替えられ、猿丸が逆にバックを奪い胴絞めスリーパーを狙う。後ろからのパンチと合わせ、あわや逆転の場面も作ったが、内藤はこの最大のピンチを驚異の粘りでしのぐと、5Rも無尽蔵のスタミナでタックルを仕掛け、テイクダウンを奪い、優勢のままゴングを迎えた。
判定は49-46、49-47、48-47で三者とも内藤を支持。猿丸にとっては4Rの最大のチャンスを逃したのが悔やまれる。
試合後はいつもどおりジャイアン貴裕がマイクを握り「最強のチャレンジャーの猿丸選手を倒したので、次誰がいるんだと。先日パンクラスで砂辺光久チャンピオンが、のび太のことを名指ししてたんでね、パンクラスでやりたいと言ってましたけど、こっちに来てくれないと。自分の庭でやりたいと言われてもね。そりゃお金もいっぱいもらわないとね」とアピール。会場から「RIZIN!」と声が飛ぶと、ジャイアンは「RIZINという声もありますが、ジャイアンは家族旅行でいないんで」とずっこけ発言。そしてリングサイドで観戦していたRIZINの榊原信行実行委員長に向かって「どうもジャイアンとのび太です。以降お見知りおきを」とちゃっかりご挨拶。
やっとマイクを渡されたのび太は「ちょっとでも楽しかったと思っていただけたら良かったです」と挨拶。そして榊原氏に「名前的にRIZINは無理かと思うので、機会がありましたら」とこちらは控えめにアピールした。
会見では「相当殴られたんで。効いてます。(2Rの腕十字は)いけると思ったんですがきれいに抜けられてダメージすら与えられなかった。4Rは(スタミナが)切れてたからやられました。5Rも立ってくるプレッシャーが強くて、1回逃げられた時は土下座してタックルにいった感じ。『足だけつかませてください』って感じでした。(猿丸選手には)こめかみを狙って殴られて、今は頭全体が痛い。急所ってここなんだなって思いました」と試合を振り返った。
RIZINについては「名前が引っかかっちゃいます」と言いながら「オファーがあったら?」と問われると「(キャラは)全然捨てます」とあっさり。ジャイアンが「キャラ捨てたらただの下着泥棒だろ」とツッこむと「下着泥棒でも呼んでもらえればありがたいです」と最後までつかみどころのない内藤だった。