〈JリーグCS〉第2ステージ覇者で年間勝ち点1位の広島が優勝
ホームアンドアウェー方式によるサッカーJリーグのチャンピオンシップ(CS)決勝が2日(大阪・万博記念競技場)と5日(エディオンスタジアム広島)の日程で行われ、第2ステージ覇者の広島が年間勝ち点3位のG大阪に1勝1分けの2試合合計4−3で、3度目のリーグ優勝を果たした。
今年から導入されたCSへの参加条件は第1ステージおよび第2ステージを通算した年間勝点1位、2位および3位のチームと、各ステージの優勝チームというもの。準決勝で第1ステージ優勝で年間勝ち点2位の浦和と年間勝ち点3位のG大阪が対戦。G大阪が3−1で勝ち上がり、第2ステージ優勝で年間勝ち点1位の広島と決勝で対戦した。
第1戦は1−1の同点から後半36分にG大阪の今野がゴールを決めて勝ち越したが、広島はロスタイムに佐々木が頭で決めて同点にすると、その直後に柏がゴール前のこぼれ球を右足で豪快に決め、3−2で劇的な逆転勝利を収めた。
アウェーでの勝利という優位な立場で臨んだ第2戦。広島は前半27分にG大阪の今野に先制点を許す苦しい流れだったが、後半12分にリーグ戦と同じように佐藤と交代する“必勝パターン”で浅野を、後半20分には柏を投入。同31分に柏の右クロスを浅野が頭で合わせ値千金の同点ゴールを奪った。
広島の森保監督は就任4年目で3度目のリーグ制覇。開幕前には昨季の攻撃を支えた高萩(FCソウル)と石原(浦和)が移籍し、戦力ダウンが不安視されたが、リーグ戦で失点は最少の30、得点は最多の73と安定した強さを発揮した。
空席となったワントップを張る佐藤の後方に控える「2シャドー」で、徳島から期限付き加入したドウグラス、2年目の柴崎が活躍。プロ3年目の浅野、野津田も大きな成長を見せるなど、的確な補強と若手を伸ばす指導力など、森保監督の手腕が光った。
また毎年さまざまなドラマが繰り広げられる「J1昇格プレーオフ」。その決勝が2日、J2で3位の福岡と4位のC大阪の間で行われ1−1の引き分け。規定により福岡が2011年以来、5シーズンぶりのJ1昇格を決めた。