監督・宮藤官九郎は北野武と同じニオイ!?
「近年、邦画が元気いいですね。僕はこれまで洋画の宣伝を担当することが多かったのですが、かつてと比べると邦画人気がとても強いです」と映画宣伝歴40年以上の浅川さん。私としてはこの時期、洋画が気になるんですよね。「アカデミー賞がありますからね。僕は今年こそディカプリオがオスカーをとるんじゃないかと思ってますけど(笑)。最近ハリウッドでは大物俳優が実写映画に挑戦し新たな魅力を発揮して注目を集めるケースが増えています。日本でも、そういう魅力を引き出してくれる監督は俳優から人気が高いですね。今回『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』で、宮藤官九郎監督の作品宣伝をを初めて担当したんですが、宮藤監督はまさにそういうタイプ。多くの俳優さんから出演したいと言われています。
北野武監督の『その男、凶暴につき』も担当したんですが、北野監督もそういう方ですね。お二人とも邦画を勇気づけてくれる監督だと思います。ちなみに“この監督とやりたい、やりたくない”というのはハリウッドでもけっこうあって『マディソン群の橋』のとき、スピルバーグ監督からイーストウッド監督・主演に変更になったのも、そのあたりの事情です(笑)」。映画宣伝の仕事は大変ですが奥が深いですね。「『TOO YOUNG—』のほうは、一部の場面が先日起きたスキーバス転落事故を想起させる可能性があるとして公開延期という判断をさせていただきましたが、引き続き見守っていただければうれしいです。宮藤監督ならではの作品になっています。けっこう海外でも楽しんでもらえるのではと思うんですよね。ティム・バートン監督あたり、好きそうだなあ(笑)」。
【公式サイト】映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』 http://tooyoungtodie.jp/ 今後の公開については公式情報を確認のこと