KEY WORD で見るニュース 2016.1.22〜2016.2.4
ジカ熱
ブラジルを中心に中南米で流行している蚊が媒介する感染症。昨年5月のブラジルでの感染報告以降、20を超える国・地域に拡大。感染者は最大400万人に達するとも予想される。世界保健機関(WHO)は1日「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると宣言。妊娠中の女性に対して感染地域に渡航する際に注意するよう呼びかけ、各国に感染拡大の阻止に向けた対策の強化を求めた。WHOの緊急事態宣言を受け、厚生労働省は2日、全国の検疫所や保健所でジカ熱の検査ができる体制を整えると発表した。
レセプト債
医療機関が健康保険組合に診療報酬を請求できる権利を証券化したもの。レセプト債を発行していたファンドなどが破綻した問題で、証券取引等監視委員会が、債務超過の事実を隠して販売していたアーツ証券の経営陣について、金融商品取引法違反(虚偽告知)罪で検察当局に刑事告発する方針を固めた。
同債をめぐってはファンド3社と運用会社「オプティファクター」が昨年11月に約291億円の負債を抱え破綻。約2470人の投資家に発行された約227億円分の債券が償還されなくなっていた。
取り子
オレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺の犯行グループ内で、現金受け取り役の「受け子」から、被害金を横取りする「取り子」というメンバーの活動が横行していることが1日、警察庁の調べで分かった。グループ幹部が取り子に被害金を強奪させ、受け子に債務を背負い込ませていることがうかがわれる。横取りされた受け子の大半は警察に被害を届けられず、泣き寝入りせざるを得ないのが実態で水面下の被害は大きくなっているもよう。
鑑定団
テレビ東京の人気長寿番組「開運!なんでも鑑定団」で番組開始から司会を務める俳優の石坂浩二の発言がスタッフとの軋轢が原因で削られていると一部週刊誌などで報じられた。テレビ東京は1月30日、4月の番組改編にともない、石坂の降板を発表。石坂は4月から同局系列のBSジャパンの新番組「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」(仮題)の司会者に就任する予定という。
外相在任1131日
岸田文雄外相の在任期間が、1月30日で歴代4位の河野洋平元衆院議長と並ぶ1131日に達した。岸田氏は平成24年12月の第2次安倍政権発足時から外相を務め、平成に入ってからは最長。昨年12月末の日韓外相会談では慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的に解決」で合意するなど存在感を発揮している。
宜野湾市長選
米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市の市長選が1月24日、投開票され、無所属で現職の佐喜真淳氏(51)=自民、公明推薦=が無所属で新人の元県職員、志村恵一郎氏(63)を破り、再選を果たした。普天間飛行場の名護市辺野古移設への姿勢が争点となり、安倍晋三政権の支援を受けた佐喜真氏が、移設反対の翁長雄志県知事に支援された志村氏に勝利したことで、辺野古移設に弾みがついた形となった。
野々村竜太郎被告
政務活動費約913万円をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われた元兵庫県議、野々村竜太郎被告の初公判が1月26日やっと開かれた。昨年11月の初公判をドタキャンしたことから神戸地裁が身柄を拘束する「勾引」の手続きを取っていた。同被告は起訴内容をまさかの否認。引き続き勾留された。