東京・銀座の熊本館には復興願う多くの人々が駆けつける そして世界からも熊本にエール
14日の午後9時26分ごろ、熊本県益城町(ましきまち)で震度7の地震が発生した。国内で震度7を観測したのは平成23年3月11日の東日本大震災以来。九州では統計のある大正12年以降で初めてとなる大規模な地震だった。その後も余震が続いたが、16日午前1時25分ごろ、再び熊本県で震度7の地震が起こった。その後、短時間に震度6弱以上の地震が相次いで3回発生。気象庁はこちらを「本震」と位置付けた。この日の最初の地震はマグニチュード(M)7.3で、阪神大震災と同じ規模だった。
プロ野球ではソフトバンクが16日のヤフオクドームでの楽天戦を中止。サッカーJリーグは16日に福岡市や佐賀県鳥栖市で開催予定だった試合を中止。バスケットボール男子のナショナルリーグでは16日に予定されていた東芝神奈川−熊本が中止。15日から熊本で行われる予定だった女子ゴルフの「KKT杯バンテリンレディス」も中止。ミュージシャンのナオト・インティライミの九州公演も延期となった。
またサッカーのJ2ロアッソ熊本は選手の中に被災者もおり、活動再開が困難な状況にあるという。
地震による直接の死者は48人。行方不明が2人。また長期間の避難生活で亡くなるなどした震災関連死とみられる人が10人(いずれも20日現在)と深刻な状況が続いているが、20日には益城町の社会福祉協議会がボランティアを募集し、21日から受け付けを始めると発表するなど徐々に復興へ向けて動き出している。
すぐにサッカー、柔道、プロ野球らが募金活動を始めるなど、各界が“今できること”を始め、被災地の支援に乗り出したが、東京・銀座の「銀座熊本館」は「熊本を応援しよう」という多くの人が詰めかけ入場規制されるほど。
またメジャーリーグではヤンキースの田中の登板時なら日本のメディアが取り上げるだろうと思ったのか、田中を応援するボードに並べて「熊本 KUMAMOTO HOPE」と書かれたボードが掲げられた。
世界中が熊本にエールを送っている。