改憲勢力、生前退位、田中角栄王国、投票率54.7%、死刑制度の復活を検討、政党要件 得票率2%以上【KEY WORDで見るニュース 2016.7.8〜7.21】
改憲勢力
憲法改正を目指す自民・公明・維新の3党。今回の参院選でそれぞれ56、14、7議席を獲得。非改選の議院と合わせ改正案の提出に必要な3分の2議席を確保した。
生前退位
天皇が崩御前に皇位を退くこと。天皇陛下が「生前退位」の意向を宮内庁関係者に伝えられているという報道が14日に流れた。陛下は昨年12月の82歳の誕生日を前にした記者会見で、「年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました」と、年齢を重ねることについての考えを述べられていた。宮内庁の山本信一郎次長は、陛下が生前退位の意向を伝えられたことに、「そのような事実は一切ない」とした。現在の皇室典範には生前退位に関する記載はない。
田中角栄王国
10日に投開票された参院選で田中直樹氏が比例代表で4選目を狙ったが落選。昭和22年の田中角栄氏の当選以来、娘の田中真紀子氏、娘婿の田中直樹氏と69年に渡って新潟県で守ってきた「田中」の議席が途絶えた。
投票率54.7%
10日に投開票された参院選の投票率は選挙区54.70%、比例代表54.69%。前回こそ上回ったが史上4番目に低い投票率に終わった。18歳選挙権が導入されたが、18〜19歳の投票率は45.45%と全体より低かった。投票率が最も高かったのは長野県の62.86%。最も低かったのは高知県の45.52%。高知県は合区となったことが影響したと思われる。
死刑制度の復活を検討
クーデターが起こったトルコのエルドアン大統領は18日、米CNNテレビのインタビューで、クーデター計画に関与した人物らに死刑を適用すべきか否かをめぐり、「人々は早期の終結を望んでいる。議会が決定すれば大統領として承認する」などと述べた。トルコでは欧州連合(EU)加盟を目指し、2002年に死刑制度を廃止していた。
政党要件 得票率2%以上
総務省が定めている、政党交付金の交付対象となる政党の要件。①所属国会議員が5人以上いること ②所属国会議員が1人以上、かつ、前回衆院選か直近2回の参院選で得票率2%以上のもの——という2つのうちのいずれかに該当しなければいけない。今回の参院選で社民党は吉田忠智党首が落選し、国会議員が4人となったものの、15日に発表された得票率で2.74%を確保。政党要件を満たした。