WADAが露の国家ぐるみのドーピング隠ぺいを報告

WADA調査チームのトップ、リチャード・マクラーレン氏(写真:ロイター/アフロ)

 世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームは18日、カナダのトロントで会見を開き、ロシアのスポーツ界の組織的ドーピング問題についての報告書を発表した。

 報告書では、ロシアは検体をすり替えるなど国家ぐるみでドーピングを隠蔽していたとしている。

 これを受けWADAは、リオデジャネイロ五輪・パラリンピックでロシア選手団の全面的出場禁止を検討すべきだと国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)に勧告した。

 ロシアのプーチン大統領は声明で、「スポーツへの政治介入だ」と反発。ただ、直接関与したと名指しされた当局者について、ロシア側の調査が終わるまで職務を停止するとした。