KEY WORD で見るニュース<2017.2.24〜2017.3.9 NEWS HEADLINE>
高高度防衛ミサイル(THAAD)
米軍がミサイル防衛の一環として開発した迎撃ミサイル。米韓両軍は7日、THAADの韓国配備を開始したと発表。4月にも実戦運用に入る。THAADは北朝鮮のミサイルに対処するものだが、中国とロシアが反発している。中国ではTHAAD配備の用地を提供したロッテへの“報復”の動きが広がり、ロシアのスルツキー下院外交委員長は「わが国に対する直接的な脅威になる」と批判した。
宅配便
宅配便最大手のヤマト運輸が9月末までに、個人が送る荷物を含めた配送運賃を全面的に値上げする検討に入ったことが7日、分かった。全面値上げは消費税増税時を除くと27年ぶり。ネット通販の拡大による荷物の増加を背景に、ドライバーらの人手不足は深刻化。繁忙期を中心とする外部業者への配達委託も常態化し、費用が業績を圧迫していた。同社は宅配サービスの品質維持に向け、コストに見合った値上げが不可欠だと判断した。
性犯罪厳罰化法案
政府は7日、性犯罪を厳罰化する刑法改正案を閣議決定。強姦罪の被害者に男性を含め、法定刑の下限を懲役3年から5年に引き上げ。起訴するのに被害者の告訴が必要となる「親告罪」の規定を削除する。今国会に提出し、成立すれば、性犯罪に関する刑法の大幅改正は明治時代の制定以来となる。
中国国防費
中国財政省当局者は2017年度の国防予算が前年度実績比7%増の1兆443億9700万元(約17兆2000億円)に上ることを明らかにした。中国の国防費が1兆元を超えるのは初めて。米国に次ぐ世界第2位の規模で、日本の平成29年度予算案の防衛費5兆1251億円の約3.3倍にあたる。
3期9年
自民党は5日、第84回党大会を都内で開き、総裁任期を連続2期6年から連続3期9年に延長する党則改正を了承した。これで安倍晋三首相(党総裁)に3選の道が開かれた。自民党の石破茂前地方創生担当相は「(党総裁選は)前回も無投票だった。次回も無投票というのは党内のいろんな意見を生かすことにならない」と述べ、総裁選出馬への意欲を改めて示した。