東京都議選直前企画③ 注目候補に聞く けいの信一氏 中山信行氏 うすい浩一氏
注目の東京都議会選が6月23日、火ぶたを切る。都議選直前企画としてお送りする今回は、長く協力体制を敷いてきた自民党と一線を引き、「都民ファーストの会」と選挙協力体制を取る公明党から注目候補3人をピックアップしてお届けする。
けいの信一(しんいち) 新 【荒川区】 定数2
Q:なぜ今回立候補しようと思ったのか?
・町工場を経営する両親が、深夜まで汗まみれになって働く姿を見て育ちました。ある日、公明党の議員が工場に来て両親と話し込んでいた。幼かった私にとって難しい内容でしたが、話し終えてホッとした表情を浮かべる父母を見て、なんだか嬉しくなったことは今でも忘れられません。やがて「自分も地域の皆さんのお役に立てる人に」と決意。愛するこの街を、子どもたちの未来のために、元気な荒川区をつくりたいと今回、立候補を決意しました。
Q:自らの基本政策、得意分野。アピールポイント
・東京オリンピックを大成功させるため、スポーツ振興策を推進。
・ラグビーワールドカップ2019と連動した取り組みや、トップアスリートによる子どものスポーツ教室の実施などの推進。
Q:現在東京が抱える問題点。自分の中で最重要なものを3つあげてください。
・汐入地域をはじめ、ここ数年で荒川区は子育て世代が急増。同時に、待機児童の問題を抱えています。私も小学校4年生と小学校6年生の男の子の二人の父親であり、子育て政策をさらに進めて明るい未来を育む街づくりに取り組みます。
・障害者雇用・就労の促進・充実した在宅医療制度を推進して“幸齢社会”の推進をめざします。住み慣れた地域で入所できるよう、地域密着型高齢者施設を増設します。
・木造住宅密集地域対策や、耐震化の推進など、災害時の対策が重要です。さらに洪水対策として河川の改善の加速や空き家の活用、対策も推進します。
Q:2020年オリンピック・パラリンピック。そしてその後の東京についてどういうビジョンを?
・東京五輪へ向けトップアスリートによる子どもスポーツ教室の推進などに力を入れたいと思います。
・荒川区が直面している防災対策の加速化、特に老朽木造住宅の建て替え促進を積極的に後押ししてまいります。さらに、防災対策としても重要な無電柱化とともにホームドアの設置促進、
・障がい者の就労支援や在宅医療の充実なども進めて、安全・安心の福祉社会を実現します
〈プロフィル〉
衆院議員秘書。党都本部青年局次長。都議会党都政改革推進PT事務局次長。白?大学卒。41歳。
◆町工場で働き培った現場主義
◆育児支援へ保育所整備に全力
生まれも育ちも荒川区。実家の町工場で働く両親を見て育ち、大学卒業後は、その実家を支え続けた“現場”の心が分かる人。ものづくりに励む中小企業への技術支援や、都電を活用したイベントによる地域活性化を提案。「元気で魅力ある街づくりを進める」との決意は固い。
2児の父親として育児と仕事の両立にも奮闘中。待機児童ゼロをめざし、保育所の整備や保育士の待遇改善を強力に後押しする。経済的に困窮する家庭の子どもへの学習支援をはじめ、教育負担のさらなる軽減で「若者、子育て世代が暮らしやすい荒川区に」と訴える。
柔道四段の取得者。心身ともに鍛え上げた行動力は抜群。都議会党都政改革推進プロジェクトチームの事務局次長として「東京改革への新しい風を起こす」と誓う。無電柱化やホームドアの設置促進、在宅医療の充実など、安全・安心の福祉社会の実現へ全力投球する。
中山信行(なかやまのぶゆき) 現 【足立区】 定数6
Q:なぜ今回立候補しようと思ったのか?
・区役所職員(目黒)として20年、また都議として2005年7月の初当選よりこれまで12年議会で思う存分働かせていただくことができました。東京は今、改革の時を迎えています。庶民目線を第一に政治を進める公明党の一員として、一層のムダ削減を進め、生活の向上や安全・安心を守る効果的な施策に転換してくために今回、4期目の挑戦を決意しました。
Q:自らの基本政策、得意分野。アピールポイント
・私は少年期に父親が病気に倒れ、経済苦を経験したことを通して、教育支援には人一倍、熱心に力を注いできました。
・これまで、塾代や受験料などを支援し、高校・大学に合格すれば返済不要になる「受験生チャレンジ支援貸付事業」の実現や「竹ノ塚駅の高架化事業」を実現してきました。
Q:現在東京が抱える問題点。自分の中で最重要なものをあげてください。
・保育所の増設と幼児教育の無償化
・休日・夜間保育や病児・病後児保育の充実
・特養ホームの増設、高齢者住宅の充実、孤立させない見守り制度の充実
・念願の開かずの踏切解消へ全力
・水害の備えた高台型公園の整備
Q:2020年オリンピック・パラリンピック。そしてその後の東京についてどういうビジョンを?
・3期12年で特別養護老人ホーム1420床、保育施設3541人分を確保し、保育士の給与引き上げや待機児童の解消をめざします。
・首都直下地震などに備える老朽化マンションの耐震化や建て替えを促す助成制度創設を掲げ、団地が多い区内で災害に強い街づくりに奔走。
・「貧困の連鎖」を断ち切る学習支援の推進から、24時間定期巡回・随時対応型訪問看護・介護サービスの拡充など、子どもから高齢者まで誰もが安心して暮らせる「希望あふれる足立」をめざします。
〈プロフィル〉
党都本部副幹事長。都議会党政務調査会長代行。都議3期。
創価大学大学院修了。58歳。
◆教育・福祉改革の先頭に立つ
◆耐震対策で災害に強い足立へ
少年期に父親が病気に倒れ、経済苦を体験した苦労人。保育所勤めで懸命に育ててくれた母の姿を原点とし、庶民を守る教育と福祉の改革に挑み続けてきた。
今回の私立高校授業料の実質無償化では、昨年9月に大阪府の取り組みを調査し、都の実態に即した政策にまとめ上げ実現の道筋を開いた。現場目線の政策立案に徹し抜く“ここ一番”の実行力が光る。
塾費用などを無利子で貸し付け、高校・大学に合格すれば返済を免除する受験生チャレンジ支援貸付事業も実現。利用実績は約5万8000件に上り、好評を博す。3期12年で特別養護老人ホーム1420床、保育施設3541人分を確保し、保育士の給与引き上げや待機児童の解消を推進する。
首都直下地震などに備える老朽化マンションの耐震化や建て替えを促す助成制度創設を掲げ、団地が多い区内で災害に強い街づくりに奔走。「希望あふれる足立」を築く。
うすい浩一(こういち) 新 【足立区】 定数6
Q:なぜ今回立候補しようと思ったのか?
・幼いころ、父から「人の役に立つ人間に」と教えられ、何事にも誠実に取り組む大切さを学びました。 高校卒業後は、郵便局で働くかたわら、夜間の大学に通学。勉学と仕事に励む日々を送りました。大学卒業後は、郵便局で保険の担当に。持ち前のバイタリティーを生かして、全国最高優積者表彰を受賞し、簡易保険のトップ営業マンとして働きました。地域を回る中で、父から教わった”人の役に立つこと”の素晴らしさを肌で感じ、「少しでも困っている人の役に立ちたい! 住民一人一人の小さな声を政治に届け、地域の発展に貢献したい!」との思いが込み上げてきました。この思いが、政治を志す原点になり、足立区の区議会議員選挙への出馬を決意。1999年から18年、たくさんの方の支えにより、区議会議員として働かせていただきました。さらに今後、高度防災都市づくり、子育て・高齢者支援など、「ひとりの声」を大切にしながら、「東京改革」を目指して今回、立候補を決意しました。
Q:自らの基本政策、得意分野。アピールポイント
・かつて「陸の孤島」と呼ばれた足立区西部地域の念願だった「日暮里・舎人ライナーの開通」を住民らと共に署名運動を展開して、実現しました。
・全国初、荒川氾濫の防災行動計画を国と策定しました。また首都直下地震に備え、4万人が避難可能な舎人公園に「都内第1号」の非常用発電設備を設置しました。
Q:現在東京が抱える問題点。自分の中で最重要なものをあげてください。
・木造密集地域対策や大規模水害対策を強化するとともに、電柱類の地中化の推進で災害に強い街づくりをめざします。
Q:2020年オリンピック・パラリンピック。そしてその後の東京についてどういうビジョンを?
・足立区ユニバーサルデザイン推進計画を基にバリアフリー化を進め、誰もが暮らしやすい”歩きたくなる街”を推進します。
・高齢者の認知症予防、健康長寿の増進に取り組みます。
・待機児童の解消に向け、認可・認証保育所の設置加速や0~2歳児を預かる家庭的保育(保育ママ)を拡充します。
〈プロフィル〉
党都本部中小企業局次長、同足立副総支部長。区議5期。
富士短期大学2部卒。57歳。
◆都初の区「空き家条例」実現
◆交通網の整備で地域に活力
「現場第一」を信条に、足立区議を5期17年務める。1万件を超える区民相談を基に、危険な家屋の解体費用を助成する都内初の区「空き家条例」を実現。公明党の国会議員と連携して、「空き家対策特別措置法」の2015年全面施行につなげた。
交通網の整備では、日暮里・舎人ライナーの開通を後押しし、地域に活力を吹き込んだ。さらに、大幅増便や新車両の導入で利用者の混雑緩和も進めた。また、区民の“足”となるコミュニティバス「はるかぜ」の運行と路線延伸を推進。
都議会党都政改革推進プロジェクトチームの事務局次長として、鋭い現場感覚を生かし、「3つの挑戦」の策定に尽力。東京改革の「即戦力」として、手腕を発揮する。
待機児童の解消に向け、認可・認証保育所の設置加速や0~2歳児を預かる家庭的保育(保育ママ)の拡充のほか、高齢者の認知症予防、健康寿命の増進に全力を挙げる。