Startup Hub Tokyoから起業第1号! プロジェクトメンバー最初の“起業家”を直撃

〈プロジェクト データ〉 (株)リコーの研究者を経て、コンサルティングファームなどでさまざまな人材育成に携わり、オンライン教育分野での事業を意識。SHTがサポートする教育分野系プログラム〈EduvationHub〉に参加し、1期生として今年5月に株式会社ラーニーを設立。

小学生向けグループオンライン英会話
〈LEARNie〉南部洋志

 オンライン英会話教室というのは世にいくらでもありますが〈ラーニー〉は大手競合とは差別化されており、今後の英語教育需要に加え潜在的市場を開拓できると思っています。差別化されている点としては第1に、小学生に特化したサービスであること。習い事をさせている家庭で、意外と負担になっているのが子供の送迎なんです。中高生なら塾通いも一人でできますが小学生、とくに低学年や近所に英会話教室のない地方の子であれば送迎が必要。オンラインであればその負担は一切ありません。第2にグループレッスンであること。オンライン英会話サービスの中には子供向けのプログラムもありますがほとんどがマンツーマン。ですが小学生の場合、グループなら一人ではないという安心感からどんどん発言しますし、普段は会えない場所にいる子と友達になり刺激を受け合う楽しみもあります。またネイティブスピーカーではなくバイリンガルの日本人が講師なので英語にまったく触れてこなかった低学年の子もすぐに先生と打ち解けることができます。担当する先生も同じで生徒との絆が楽しみの一つになります。日本語が話せない先生だと子供がレッスン中に一言も話さないケースも少なくありません。

 僕はもともと離島出身で、部活の遠征を通して初めて外の広い世界を実感しました。今の時代ならオンラインを活用すれば地方の子供たちにも同じようなレベルの教育や、広い世界と触れ合う場を作ることができるはず。僕が本当に〈ラーニー〉でやりたいことは英語教育だけではなくて“21世紀型スキル”を身に着ける教育を広めること。うちでもいわゆるアクティブラーニングを実践しています。

 結果的に自分のビジョンを追求することが差別化につながったと思っています。

SHT担当スタッフが語る「成功ポイント」

プランナー 野崎麻衣
 南部さんは“巻き込み力”のある人(笑)。我々はもちろん、いろいろな方が南部さんの話を聞くうちにサポートしたいという気持ちになっていく。それは南部さんのビジョンが明確かつ可能性を感じさせるものであるからだと思います。周囲の協力は起業には必須。人を巻き込む力は大きなポイントだと思います。
TOKYO創業ステーション「Startup Hub Tokyo」
【住所】千代田区丸の内2-1-1明治安田生命ビル1F
【交通】地下鉄千代田線 二重橋前駅直結
【時間】平日10?22時(受付21時まで) 土日祝10?18時(受付17時まで)※託児室:火木土(要予約)
【URL】 https://startuphub.tokyo