高良は五股で城田は女『バイバイ、ブラックバード』

 17日にスタートする「連続ドラマW バイバイ、ブラックバード」(WOWOWプライム、毎週土曜夜10時)の完成披露試写会が15日、都内で行われ、高良健吾と城田優、森義隆監督が登壇した。

 伊坂幸太郎の同名小説が原作。多額の借金があり、誠実さゆえに五股をかけてしまう主人公・星野(高良)と、星野を監視する女繭美(城田)のコンビが、5人の女性に別れを告げる数日間を描く。

 高良は本作について「起きていることのもっと下には、もっと壮大な何かが含まれているんじゃないかというような話」としたうえで、「それをみんなで作っていくのは大変な事ですが、挑戦してみたいと思わせてくれた」。完成した作品は試写室に6時間こもって一気見したそうで、「すごい感動できた。いい作品に恵まれて本当に幸せ者」と、笑顔を見せた。

 城田は冒頭「初ヒロイン役。人生最初で最後のヒロイン役です」と、キラキラした笑顔を振りまきながら挨拶。オファーを受けたときのことを聞かれると「すごい鮮明に覚えているんですけど、えっ、女?って。女装とかではなくて女です、と。やるやる、やりたいと。そんな面白そうなオファーが来るなんてもうね……聞かずしてもやりたい、と。直感的にやりたいと思いました。高良健吾さんが主演というのも聴いて、これは絶対面白くなると思った」と話し、ヒロイン役に前のめりで臨んだよう。

 昨年夏に撮影。「楽しくなると思ったが、非常に苦しい夏でした」と城田。真夏に真っ黒な衣装で冬のシーンの撮影で「ブラジャーがムレるんですよねー」と城田。高良も「ここに(胸をさして)あせもができてましたよね」と、ニコニコ。

 また、強烈なインパクトの繭美を演じることでプライベートにも影響があったそうで「濃いし、唯一無二。(そのキャラクターを)作るのに苦労しました。もっともっとトゲトゲしく、城田優という元々の人となりを消せと言われて、自分を研いでいくような感じでした。常にカリカリイライラしていて、不満を抱いていて……十何年来の親友とも呼べる近い友達と初めてけんかをしまして。基本はラブ&ピースですが、去年の夏はオラオラでした」
 
 現場で、高良と城田は、カメラが回っていなくても、星野と繭美の関係性そのままに過ごしていたそうで、城田は高良を独自のセンスで罵倒し続けていたという。城田は「刺されまくった感じでは」と気遣ったが、高良は「……気持ち良かったです。優君の考えてくる俺へのトゲトゲしい言葉が面白くて。そんな風に悪口言われたことないしって(笑)」。高良はまた、「最近会うと、(城田が)優しいんです」とポロリ。城田は「前は健吾の顔を見ると罵倒したくなっていた」と話した。

 他出演に、石橋杏奈、板谷由夏、前田敦子、臼田あさ美、関めぐみら。全6話。第1話は無料放送。