-58kgで神戸翔太vs伊澤波人の好カードが実現【4・22 Krush.87】

神戸(左)と伊澤

神戸は1年5カ月ぶり、伊澤は7か月ぶりの復帰戦
「Krush.87」(4月22日、東京・後楽園ホール)のカード発表会見が3月6日に行われ、新たに4試合が発表された。

 -58kg Fightで神戸翔太と伊澤波人が対戦する。

 神戸は2016年11月にK-1でユン・チーと対戦して以来、約1年5カ月ぶりの復帰となる。この間、神戸は出身地の群馬県でフィットネスキックボクシングジム「NEOKICK」を開業。今回の復帰にあたり前所属のパワーオブドリームからNEOKICKに所属を変えての参戦となる。

 伊澤も昨年9月にK-1で武居由樹に敗れて以来、7カ月ぶりの復帰戦。また伊澤はこれまで55kgで戦ってきたが、今回から58kgに階級を上げての参戦となる。

 伊澤は「やっと試合ができるという感じ。早く試合をしたい。(前回の)試合は今まで倒されて負けたことはなかったので本当に落ち込んだ。1~2カ月くらいフラフラしていた。そうやって格闘技から離れて、全然違うことをしていたら、格闘技をやりたいと思えてきた。20年近く格闘技をしているなかで1カ月も格闘技から離れたことはなかった。どうしても格闘技をやりたくなったのでKRESTの渡辺代表に“またやりたい”と相談させてもらって、また練習をさせてもらっています」と話した。階級変更については「筋トレをしていたら体が大きくなって減量がきつくなってきた。これでは試合でも調子が悪くなってしまうと思い、上げてみたら動きが良くなった。得意の蹴りもばんばん出せるようになった。今回は蹴りまくろうと思う。今は英雄伝説のバルトを持っているが、ベルト2本を肩にかけて巻くのが夢なのでもう一本ベルトが欲しい。それは階級もなにもこだわらない」とベルトへのこだわりを見せた。

 神戸はかつての所属ジムの関係者らに謝意を述べたうえで「1年半ぶりに帰ってきました。僕は気分屋なのでまた試合がしたくなったから試合をする。それが復帰の理由です。こんな勝手な自分ですが、良かったら応援してください。オファーをいただいて、復帰するかどうか悩んたが、悩むぐらいならやろうかなと思った」と復帰の理由を語った。そして「格闘家としてまたこうして勝負ができるのかという不安はあったが、復帰を決めたので、これからまた目標を決めてやっていきたい」と話した。

 互いの印象について、神戸は「ローキックがしつこそう。組み付いた時のかかとのローキック、あれは禁止にならないかなと思う」、伊澤は「僕より1個下なんですが、そうは見えないくらい貫禄のある顔で、顔を見るのがちょっと怖いです。ファイトスタイルはパンチがうまいので、KRESTの仲間にも“きつそう”と言われた。でも頑張るしかない」とそれぞれ話した。

対戦する伊藤(左)と和夢(右)

伊藤「倒れるまで殴り続ける」vs和夢「バチバチの殴り合い」
 同じく-58kg Fightで伊藤健人と和夢(かずむ=KAZUMUから改名)が対戦する。

 伊藤は2月大会でKrush復帰戦を行ったが、消化不良の判定勝ちに終わっており、今回は捲土重来を期しての参戦。

 和夢は昨年3月に「KHAOS.1」で桝本“ゴリ”翔也と好ファイトを展開し、5月にはKrush参戦を果たしたものの、その後ケガで戦線離脱。今回は11カ月ぶりの試合となる。

 和夢は「今は気持ちの面でもモチベ―ションが上がってとてもいい感じ。伊藤選手はキャリアがあっていい選手。倒せば上に上がるいいチャンス。倒すか倒されるかのバチバチの殴り合いをしていきたい」

 伊藤は「2月の試合は久々だったので倒して勝つことをやってきたのに倒しきれなかった。そこが一番の悔いというか次につなげなければいけないところ。なので4月は相手が倒れるまで殴り続けようと思う」とそれぞれ話した。

藤村(左)と林

MMAファイター林が早くもKrush2戦目の出場
 -70kg Fightでは藤村大輔と林完が対戦。

 藤村は2016年12月にベテランの山崎陽一を破るなど飛躍が期待されたが、昨年6月の中国遠征での負傷で今回は9カ月ぶりの試合となる。

 林はパンクラス、DEEPに参戦経験のある総合格闘家。今年2月大会でKrush初参戦で立ち技デビュー戦に臨み、ドローに終わったものの、好ファイトを展開。今回の参戦となった。

 林は「今回も前に出て倒しに行く試合をしたい。前回はキックの練習もあまりやっていなかった。今回はキックの練習をして臨みたい」と話した。そもそもKrushへの参戦を考えたことについては「総合でもけっこう立ち技で勝負してきた。キックでもどこまで通用するのかということをやってみたかった」と話した。

 藤村は「ケガに泣かされて久しぶりの試合になってしまったが、早く戦いたいと拳がうずいている。たまったエネルギーを今回の試合で爆発させたい。(相手は)MMA出身ということで独特の構えと戦い方で、かなり面白いなと思うが、おそらく自分の激しい攻撃の前には何もできずに一方的な試合になると思う」とそれぞれ話した。

 また、この日は合わせて-55kg Fight「大川一貴vs小倉尚也」の一戦が発表された。