髙田延彦がビッグバン・ベイダーを偲ぶ「あんなに偉大なファイターと戦えて幸せでした」

髙田延彦氏、田中大貴氏、横粂勝仁氏(写真左から)

初めて試合をしたくないと思った。
 
 RIZINの髙田延彦統括本部長と元衆議院議員で弁護士の横粂勝仁氏による『髙田横粂の世相談義』(FRESH!)。6月25日配信の話題はまず、6月18日に63歳で逝去したプロレスラー・ビッグバン・ベイダーについて。
 ヘビー級のプロレスラーとして活躍した彼はスーパー・ベイダーの名前で、1993年12月、真冬の神宮球場で高田氏と対戦。高田氏はその時の印象を「初めて試合をしたくないと思った」と語り、「体のサイズ、身体能力、目つき、フォルム、対振る舞いすべてから殺気を感じた」と振り返った。試合後は「3日くらいずっと吐き気がとまらなかった」とコメントし、「よく生きていると思ったね。3回試合したけど、3回でよかった。それ以上やっていたらここにはいない」とその強さをたたえ、「あれだけタフな男がいとも簡単に命を落とした事に驚いたが、いい思い出をたくさんもらった。あんな偉大なファイターと戦えて私は幸せでした」と最大級の賛辞で故人を偲んだ。
 しんみりしたところで横粂氏が「でもその試合は高田さんが勝ったんですよね」と話を振ると「彼は大きな体を足で支えていたので、相当膝を痛めていた。弱点である膝の外側と内側を蹴り続けた。それで彼の動きを封じて、最後は腕を取って腕ひしぎ逆十字で決めた」と、身振り手振りを交え解説。関節技についても熱く語り、当時を知るファンを喜ばせた。

ビッグバン・ベイダーとの試合を振り返り関節技の説明をする高田氏

田中氏のサッカー解説に高田氏が「コメント聞くだけで価値がある」と絶賛

 そして話題はサッカーW杯の話へ。この日は、番組10回目にして、初のゲストとして元フジテレビアナウンサーで、現在はフリーで活躍する田中大貴氏が登場。スポーツ担当として知られる田中氏は、大学野球で活躍し、プロを目指していたというスポーツマン。そんな田中氏に対抗するように、横粂氏も元サッカー部だったと告白。さらに、高田氏も小学校時代に野球の横浜選抜に選ばれMVPを取った事を明かすなど、出演者の意外な過去が次々と明らかに。
 その流れで前日の日本対セネガル戦で、日本が最初に得点した場面について話が展開。田中氏は点を入れた乾について「シュートコースに3人ぐらいディフェンスがいたが、乾は体を微妙に左に傾けてディフェンス陣を誘いシュートコースをあけた。外側から蹴るのは見ている側からは確率が低い方にいっているようだけど、彼の中では確率の高い方にいった」と解説。高田氏は「今のワンコメントだけで、田中君が来た価値あるよね」と絶賛。

サッカーに詳しい田中氏を質問攻めにする高田氏

 田中氏はさらに2得点目を入れた本田について「初めて取材をした時に両手に腕時計をしているわけを聞いたら、アスリートだからバランスを崩したくないと言っていた。また、いずれ世界に出るつもりで、名古屋グランパスの時代から電車で英会話に通っていました。すごい子が出てきたなと思った」と明かした。それを聞いて高田氏は「イチローもそうだけど、強烈な個性を持っている彼らの言葉はものすごい入ってくる。常人が選ぶ言葉をチョイスしない。天才肌っていうとありきたりだけど、生き物が違うよね」と納得。
 また、田中氏は試合前日に槙野らと連絡を取った時に「ものすごくいいです。多分、日本人のみなさんの心配がひっくり返って、喜びになりますよ」と言っていたことを明かし、「監督が西野さんに変わり、ベテラン選手が戻ってきてからの一体感は勝てる一体感です」というコメントも紹介。高田氏は「それは映像から伝わってくるよね。監督によってこんなに変わるんだと。指導者の考え方とチームの目指す方向性、コミュニケーションが大切。西野監督はコニュニケーションがうまい」と分析した。

 最後に田中氏は「次回のポーランド戦は2対1で日本の勝利。1位で予選を通過し、1回でも勝てれば日本代表史上最高位を狙えると思います」と今後の展開を予想。横粂氏は希望も含め「ベスト16か準優勝か優勝の3点予想でいきます」とコメント。それを聞いた田中氏も「優勝できると思わないチームは優勝できない」と予想を優勝に変更し、結果を報告に番組に再度来ることを約束した。

次回は7月2日21時から配信

 同番組は、元総合格闘家の髙田延彦氏と「バイキング」(フジテレビ系)などでコメンテーターを務める元衆議院議員で弁護士の横粂勝仁氏が「今現在、高田延彦が気になっている時事ネタ」を徹底討論する生ワイドショー番組。

「FRESH!」で月曜の21時から不定期で配信中。次回は7月2日21時から配信される。