ONEの青木真也とRIZIN出場の北岡悟が合同公開練習
北岡「勝てば正解、負ければ不正解」
「RIZIN.11」(7月29日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)に出場する北岡悟と、ONE77「Reign of Kings」(7月27日、フィリピン・マニラ・MOAアリーナ)に出場する青木真也が7月16日、東京都内で合同練習を公開した。
2人は練習場所となったロータス世田谷の主宰である八隅孝平氏とそれぞれ3分間のグラウンドのスパーリングを行った後に、2人で3分間のグラウンドのスパーリングを行った。
練習後の会見では北岡は対戦相手のディエゴ・ブランダオンについて「有名な選手とRIZINでやれるということで高ぶりみたいなものはあった。すべてがハイレベルで、その上で攻撃力が高い選手。強打があって、サブミッションもある」と評価した。
また相手が北岡について「古き良きスタイル」と評したことに関しては「どうにも思わない。そんなことはどうでもいい。試合に勝つだけ。勝てば正解、負ければ不正解」と切って捨てた。
ブランダオンは元UFCファイターで2015年9月には菊野克紀を1R28秒でパウンドで葬ったこともある実力者。
青木はこの試合について「RIZINが作っている世界観とは真逆の世界観。多くの人がブランダオンが日本に来るという意味を全く分かっていないので、選手からの言葉で言えば、率直に言えばやめておいたほうがいい試合」などと評した。そして「苦しい試合になるんじゃないか。痛めつけられる試合になるだろうし。(北岡は)普通の選手以上の覚悟を持っていると思うので、そこに望みをかけるしかない」などと話した。
青木は7月27日にマニラでウィラチャイと対戦
北岡はこの試合の意味については「RIZINで強い奴と戦うというだけ」とシンプルに臨むつもり。そして「全部ベットして思い切りやるつもり。当たり前のことなんだけど、勝負しに行きます」と続けた。
一方、青木はマニラでは初めての試合となるのだが、「マニラに初めて行ったのは7〜8年くらい前。その当時から盛り上がりは感じていた。フィリピンはこれから来るだろうなということは僕は早い段階から言っていた。日本では試合ができなくなるし、自分たちで動かないといけないなと思っていたことが予想通りになった」などと話した。
対戦相手のシャノン・ウィラチャイについては「彼自身については何もない。勝たなければいけない相手。自分で未来の輪郭を描くためにも必ず勝つ。僕自身、この位置に満足はしていない。もう1回勝負しなければいけないと思っています」などとこの試合の意味を話した。
青木真也が「ONEとRIZINの対抗戦をQUINTETで」と提案
そのONEには今、多くの日本人選手が上がっているのだが、「自分との違いは見れば明確にあるだろうと思う。インディーと一緒にするなという気持ちはずっと持っている。業界内ではいま、ONEと言っているけど、何をいまさら。すごくざっくり言うとみんなバカだと思う。だって5年前に俺が言ったこと、今は正論でしょ? その時に、みんなは違うと言ったけど。だからそれも含めてよく考えろ、と。でもバカがいるから(自身が)目立つということはあるからそこはありがたい」と辛辣な言葉を残した。
そして青木は会見の終わり際に「ONEとRIZINの対抗戦をQUINTETで5vs5でやりませんか?口頭契約は契約なんでしょ?どうなの?」と会見に立ち会ったRIZINスタッフに提案した。
なぜONEとRIZINの対抗戦の場がQUINTETなのかは別として、果たして実現の可能性は…。