初参戦の佐々木憂流迦がRIZINの門番ケイプに判定勝ち【12・31 RIZIN.14】
タックルからのテイクダウンを何度も成功
「RIZIN.14」(12月31日、埼玉・スーパーアリーナ)で元UFCファイターの佐々木憂流迦がRIZIN初参戦を果たし、マネル・ケイプに判定勝ちを収めた。
佐々木は1Rからケイプのパンチをかわしてはタックルでテイクダウンを狙う。最初のうちは驚異的な身体能力でしのいだケイプだったが、佐々木は両足を引っこ抜いてテイクダウンに成功。倒されてもやはり全身のバネを使い立ち上がる。しかしそのたびに佐々木はタックルから取り直しテイクダウンを狙っていく。2Rには打ち合いからケイプのパンチで佐々木がフラッシュダウンを喫する場面もあったが、そのままグラウンドの展開に持ち込むなど試合の主導権は渡さない。そこからバックマウントを取り切り得意のバックチョークを狙う。ケイプがしのぐと今度はパウンドの連打。ケイプがそのすきをついて正対。そして立ち上がるが佐々木はまたもタックルからテイクダウンに成功すると、今度はサイドポジションからケイプの右腕を殺しパンチとヒジの連打でケイプを削っていく。そこからまたもバックマウントを奪い、パウンドからスリーパーを狙う。
3Rは2Rの攻防で攻め疲れたところもあったが佐々木だったが、ここでもしっかりタックルからテイクダウンを取り切り、バックを奪うなど最後まで一本を狙い攻め続けた。
判定ではあったがRIZINの常連ファイターであるケイプを一蹴した。
「フィニッシュしたかったがケイプ選手も強かった」
佐々木は試合後の会見で「ケイプは強かった。なめていたわけじゃないですが、すごい練習をして来たという感じが組んでみて思いました。あとは、試合が楽しかった。ケイプはもっと極端というか、打撃しかできないような選手だったのが、グラウンドのディフェンス力やテイクダウンの切り方だったりとか、あとは試合の構成も含めてレベルアップしている印象」と話した。
試合が判定になってしまったことについては「やっぱりフィニッシュしたかったとは思っているが、それだけケイプ選手も強かったし。あとは、3Rやったのが本当に久しぶりで、3~4年ぶり。2R終わったあたりにバテた部分があった」と振り返った。
また佐々木はこの日レスリングシューズを履いてのファイトとなったのだが、これについては試合後の会見で「RIZINの試合の映像を見ているとみんな滑っている印象強かった。リングチェックでシューズ履いてみたらしっくり来た。今回に関してはグラウンドがキーポイントになってくるんじゃないかと思っていたので着用した」と説明した。
「佐々木はとてもクレバーな選手」
一方、ケイプは試合後の会見で「とてもいい試合だったと思う。自分は、体重が増えた分、やはり腕に重みを感じ、自分の思っていた通りに試合ができず残念だったが、いい試合ができた」と試合を振り返った。
そして佐々木については「試合始まる前にアイコンタクトした時、相手はビビってるんじゃないかと思ったが、実際に試合した後を振り返ると、彼は、とてもクレバーな選手だと思った。自分の犯したミスをうまく利用したので、今日は彼の日だったのでしょう。彼の長所はやはり立ち技から寝技に持っていくこと。その逆は彼はそんなに得意ではないと感じていた。寝技に持ち込まれた段階で考えすぎたということもあった。試合前には、寝技を分析したつもりだったけれど、思った通りにいかなかったのが残念」などと話した。
今後については「来年に向けて、いろいろなプランがあるが、まず1月はゆっくり休みたい。2018年にはたくさん試合したので、休息をとって、その後、来年に向けてのプランを実行したい。日本にももちろん帰ってきたい」と話した。
◆第14試合「スペシャルエキシビション」66.7kg 3分3R
〇フロイド・メイウェザー・Jr(米国)(1R2分19秒、TKO)那須川天心(TARGET/Cygames)●
◆第13試合「RIZINバンタム級タイトルマッチ」RIZIN MMAルール:5分3R/61.0kg
〇堀口恭司(アメリカン・トップチーム)vsダリオン・コールドウェル(米国/ALLIANCE MMAA)●
◆第12試合「RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ」RIZIN 女子MMAルール(ヒジあり):5分3R/49.0kg
●浅倉カンナ(パラエストラ松戸)vs浜崎朱加(AACC)〇
◆第11試合 RIZIN MMAルール(ヒジあり):1R10分・2R5分/93.0kg
〇イリー・プロハースカ(チェコ/Jetsaam Gym Brno)vsブランドン・ホールジー(米国/HB Ultimate)●
◆第10試合 RIZIN 女子MMAルール(ヒジあり):5分3R/102.5kg
〇ギャビ・ガルシア(ブラジル/Aliance jiu jitsu/Team Gabi Garcia)vsバーバラ・ネポムセーノ(ブラジル/Team Big G)●
◆第9試合 RIZIN MMAルール(ヒジあり):5分3R/70.0kg
●ダロン・クルックシャンク(米国/Michigan Top Team)vsダミアン・ブラウン(オーストラリア/INTEGRATED MMA)〇
◆第8試合 RIZIN 女子MMAルール:5分3R/51.0kg
●長野美香(CORE王子豊島)vs山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE 22)〇
◆第7試合「宮田和幸引退試合&山本“KID”徳郁メモリアルマッチ」RIZIN MMAルール(ヒジあり):5分3R/65.0kg
〇宮田和幸(BRAVE)vs山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE22)●
◆第6試合 RIZIN MMAルール:5分3R/70.0kg
●矢地祐介(KRAZY BEE)vsジョニー・ケース(米国/MMA LAB)〇
◆第5試合 RIZIN MMAルール(ヒジあり):5分3R/60.0kg
〇元谷友貴(フリー)vsジャスティン・スコッギンス(米国/REVOLUTION MIXED MARTIAL ARTS)●
◆第4試合 RIZIN MMAルール(ヒジあり):5分3R/59.0kg
〇佐々木憂流迦(Serra Longo Fight Team)vsマネル・ケイプ(アンゴラ/AKA Thailand)●
◆第3試合 RIZIN 女子MMAルール(ヒジあり):5分3R/57.0kg
●真珠・野沢オークレア(米国/フリー)vsヤスティナ・ハバ(ポーランド/Gracie Barra Rzeszow)〇
◆第2試合 RIZIN MMAルール:5分3R/70.0kg
●大尊伸光(総合格闘技津田沼道場)vsトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン/ORION FIGHT CLUB)〇
◆第1試合 RIZIN 女子MMAルール(ヒジあり):5分3R/49.0kg
RENA(シーザージム)(中止)サマンサ・ジャン・フランソワ(フランス/SAUSSET FIGHT TEAM)