錦戸亮が平成最後の月9「新元号になっても皆さんに覚えてもらえるように」
錦戸亮が主演するドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系、毎週月曜午後9時、7日スタート)の制作発表が4日、同局で行われ、錦戸、新木優子、船越英一郎が出席した。本作は平成最後の月9。錦戸は「すごい作品に出させてもらっているんだなというのがある。僕らの世代だとドラマっていうと、木村(拓哉)君のロンバケ(『ロングバケーション』)とか月9ドラマがどんどん出てくる。次になっても、皆さんに覚えてもらえるような、(この作品が)僕にとってのロンバケのようになればいいなと思います」と、意気込んだ。
ドラマは、古賀慶による人気コミック『トレース~科捜研法医研究員の追想~』が原作。実際に起きた事件や経験をベースに、科捜研こと科学捜査研究所内部で何が行わらているかをリアリティーたっぷりに描く本格科捜研サスペンスだ。
錦戸が演じるのは、膨大な知識と高い鑑定技術を兼ね備え優秀だが、クールで協調性がない法医研究員の真野礼二。「ドラマだったり映画だったり僕が今までにやってきた役のなかでは、僕史上、一番冷静な感じでしゃべっている。最初はこっぱずかしかったが、慣れてきました」、と本人。セリフには苦しんでいるようで、「カタカナがいっぱい並んでいるときも多くて、何のことを言ってるのかわからない時もある(笑)。台本読みながらなんだろうと調べることが多いですね。マメ知識は増えてきますけど、すぐ忘れていきそうですね」と、話した。
新木は、前クールの月9『SUITS/スーツ』から月9連投。新人法医研究員の沢口ノンナを演じる。「前の『SUITS/スーツ』の時は仕事のできる女をやらせていただいた。今演じさせていただいている沢口ロンナは器用なほうじゃなく、すべてのことにちゃんと向き合って、全部に素直に反応するっていう、まったく性格が違う役。現場に入って衣装を着て、メイクをするだけで気持ちも切り替わりました」
サスペンスの帝王とされる船越だが今作が初めての月9。「なかなか月9に崖はでてまいりませんからね」とさらっと言って会場を沸かせた。演じるのは定年を控えた警視庁捜査一課の刑事、虎丸良平。「僕もライフワークのように35年以上刑事ドラマをやらせていますが、だいたい現場で、こういう作品になるだろうというイメージが沸くんですけど、今回に関しては全く完成形が自分の中で見えてこない。怖くもあり、ものすごく楽しみであります。サスペンスも、月9が作るとこんなふうに形を新たなものにするんだという作品になっていると思います。サスペンスの新たな地平線をみんなで見に行く旅に出ているような撮影現場です…キザだったかな(笑)」。
ドラマの内容はもちろんだが、“科捜研の男”というサブタイトルも話題。やはり科捜研といえば、サスペンスの『科捜研の女』シリーズのイメージが強い。
錦戸は「一番気まずいというか変な思いをしたのは、テレビ朝日に行ったときに“なんか科捜研やるんだって?”と言われたときに、すいませんって思いましたね。フジテレビの人たちは僕がそんな思いをしているとは思っていないと思いますけど(笑)」
最初は『トレース』だけだだったそうで、“科捜研の男”は後から付け加えられ、ティザーの映像を撮影した際に伝えられたそう。
舩越は「せーので聞いたんですけど、顎が外れるほど驚きました」と、話していた。
ほか出演に、山崎樹範、岡崎紗絵、矢本悠馬、小雪、遠山俊也、篠井英介、千原ジュニアら。主題歌は関ジャニ∞の『crystal』。
7日スタート。初回は90分スペシャル。