天皇陛下御即位 4日の一般参賀に14万人【NEWS HEADLINE】

(写真:ロイター/アフロ)
 天皇陛下は5月1日午前、皇居・宮殿「松の間」で皇位とともに伝わる「三種の神器」などを受け継ぐ「剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀」と、国民の代表と即位後初めて面会する「即位後朝見の儀」に臨まれた。陛下は皇后さまとともに臨席した朝見の儀で、上皇さまへの敬意と感謝を示したうえで「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します」と天皇として初めてとなるお言葉を述べられた。

 即位の関連儀式は秋以降も続き、10月には天皇陛下が国内外の賓客を前に即位を宣言される「即位礼正殿の儀」が、11月には一世一代の重要儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」の中心となる「大嘗宮の儀」が開かれる。平成の「即位礼正殿の儀」は「大嘗宮の儀」の10日前に催されたが、今回は天皇、皇后両陛下のご負担を軽減するため1カ月ほど時期をずらした。

 4日には天皇陛下のご即位を祝う一般参賀が皇居で行われ、天皇、皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方が宮殿「長和殿」のベランダで参賀者に応えられた。1日に即位した陛下が公式行事で国民の前に出る初めての機会で「ここに皆さんの健康と幸せを祈るとともに、わが国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願っております」とお言葉を述べられた。

 参賀は午前10時から6回行われ、陛下は毎回お言葉を述べられた。参賀者は計14万1130人に上った。上皇ご夫妻や未成年皇族は参加されなかった。

 平成2年11月に実施された上皇さまのご即位に伴う一般参賀は計8回で10万9800人が足を運んだが、今回はこれを上回った。