いま胃に入れたいのは餃子だ！大連餃子基地 DALIAN 渋谷ストリーム店（渋谷）【今日も食べ過ぎ東京グルメ探偵】

　いま胃に入れたいのは餃子だ。昼下がりの渋谷、ランチタイムを完全に逃し、狙いのお店は支度中や仕込み中の札が下がる。そんな時は商業施設と狙いを定め、渋谷ストリームへ。「大連餃子基地 DALIAN」。どうやらブレずに餃子をいただけそうだ。まだ昼なのに。

　まだ新しさが残る渋谷ストリームにフィットするオシャレな外観。店内も“餃子基地”というよりも、カフェみたい。でも、そういう餃子ってどうですかねえ……。

　6月から夏のメニューがスタートしている。餃子を探してやってきただけにオーダーは新登場の「生姜餃子」。餃子は点心師の資格を持つ従業員が一つひとつ手作業で丁寧に作る。羽根をパリパリと音を立てて崩し、ハフッ。アツアツの肉汁が飛び出し、生姜がふわっと香る。生姜のシャクシャクとした食感は歯に気持ちいい。最もおいしいタイミングを逃してはいけないと箸と咀嚼が加速し、ペロッっと完食。……食べてから気づいたけれど、店の餃子はニンニクを使っていないそう。生姜に夢中で気にしてませんでした。

　生姜は体を温めることから冬に積極的に食べたい食材のイメージが強いけれど、その血行促進や殺菌作用、胃腸の働きを助けたりする力は熱い夏にぴったりなのだ。

　夏の新メニューは「生姜餃子」を含めて6品。カプレーゼならぬ「パクレーゼ」はお代わりしちゃいそうな一皿。シンプルな味付けの「ホタルイカとズッキーニ」は箸が止まらない。「干し貝柱の海老あんかけ茶わん蒸し」は３人ぐらいでシェアしても、ぜいたく気分になれそう。

　おいしい中華をスマートに楽しむのは意外と難しい。回るテーブルのお店は敷居が高いし値段も高い。“汚いけど美味しい”タイプのお店は……また違った意味で敷居をまたぎにくかったりする。大連餃子基地 DALIANは、その回答かも。

　最初の「おしゃれな餃子はいかがなものか」といった上から目線な自分、今すぐ消してしまいたい！