天皇杯 西が丘でのジャイアントキリング 【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

(2019年7月10日  サッカー天皇杯2回戦 法政大学 vs 東京ヴェルディ)
先日行われた天皇杯2回戦でジャイアントキリングが起こった。

Jクラブがアマチュアに負けることは、近年それほど珍しいニュースでもなくなった印象だが、自分が目にするのは初めての体験だった。
試合は昨年大学日本一の法政大学が東京ヴェルディに見事勝利。

しかも、内容・結果ともに完勝と言っても差し支えない試合だった。


この写真は先制点を決めた法政大学のセレブレーションだ。


アマチュアがプロを凌駕する瞬間。

これが天皇杯序盤戦の醍醐味だろう。


会場は、西が丘サッカー場。
高校サッカーをやっていた僕からすると聖地と崇めるに値するスタジアムだ。
西が丘の良いところは、ピッチとスタンドが近いところ。
感情を爆発させた選手は、スタンドで応援する仲間に駆け寄り、喜び合う。

高校生の頃に、同じような場所でチームを応援していた身としては、
羨ましさと悔しさを感じてしまった。

これからも西が丘で多くのドラマが生まれていくだろう。
一度でも多く、そんな場面に立ち会えることを個人的には楽しみにしている。

■カメラマンプロフィル

撮影:長田洋平
1986年、東京出身。かに座。
早稲田大学教育学部卒業後、アフロ入社。
2012年ロンドンパラリンピック以降、国内外のスポーツ報道の現場を駆け回っている。
最近では平昌オリンピック、ロシアW杯を取材。
今年の目標は英語習得とボルダリング5級。
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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