パラトライアスロンのテスト大会、お台場で開催。土田和歌子が優勝スマイル
お台場海浜公園で開催された「ITUパラトライアスロンワールドカップ」(撮影 PARAPHOTO 秋富哲生)
東京2020パラリンピックに向けたトライアスロンのテスト大会「ITUパラトライアスロンワールドカップ」が17日、お台場海浜公園で開催。車いすクラス(PTWC)では土田和歌子(八千代工業)が優勝し、ホーム開催で弾ける笑顔を見せた。
「ITUパラトライアスロンワールドカップ」は、8月15〜18日の4日間に渡り行われるトライアスロンテスト大会のひとつで、視覚障害クラス(PTVI)、車いすクラス(PTWC)、立位クラス(PTS2〜5)の各クラスでレースを展開し、各国から集まった70名のトップアスリートがパラリンピック本番会場での激戦を繰り広げた。
「ITUパラトライアスロンワールドカップ」は、8月15〜18日の4日間に渡り行われるトライアスロンテスト大会のひとつで、視覚障害クラス(PTVI)、車いすクラス(PTWC)、立位クラス(PTS2〜5)の各クラスでレースを展開し、各国から集まった70名のトップアスリートがパラリンピック本番会場での激戦を繰り広げた。
夏冬パラリンピックで金メダルを獲得した超人アスリートの土田和歌子。2018年よりトライアスロンに転向(撮影 PARAPHOTO 秋富哲生)
土田が過酷なレースを制し、金メダル
この日は、水質汚染によりスイムが急遽中止。ラン(2.5km)、バイク(20km)、ラン(5km)の2種目・計27.5kmのデュアスロンとなった。陸上つづきのコースに加え、午前5時30分時点で気温が28.6℃、予想最高気温は37℃という猛暑のなかでのレース。選手たちにとって、過酷な環境下での幕開けとなった。
そうしたなか、活躍が光ったのは、車いすクラス(PTWC)の土田。バイクではライバルのエミリー・タップ(オーストラリア)に抜かれる場面があるも、最後のラン2周目でエミリーを抜き返し、59分44秒の1位でフィニッシュ。ガッツポーズでゴールテープを切った。
もともと車いすマラソンの世界記録保持者である土田が、自身の強みであるランで、力を発揮。レース後、土田は「エミリー選手を捕らえられてよかった。バイクとの差が少なかったのが良かったですね」と分析。今後の課題は「やっぱりスイム。今日もスイムがあったらこの結果(優勝)になっていたかは、クエスチョンマークがついてしまう。誰が1位になってもおかしくないので、引き続きトレーニングを頑張りたい」と課題の強化を誓った。
この日は、水質汚染によりスイムが急遽中止。ラン(2.5km)、バイク(20km)、ラン(5km)の2種目・計27.5kmのデュアスロンとなった。陸上つづきのコースに加え、午前5時30分時点で気温が28.6℃、予想最高気温は37℃という猛暑のなかでのレース。選手たちにとって、過酷な環境下での幕開けとなった。
そうしたなか、活躍が光ったのは、車いすクラス(PTWC)の土田。バイクではライバルのエミリー・タップ(オーストラリア)に抜かれる場面があるも、最後のラン2周目でエミリーを抜き返し、59分44秒の1位でフィニッシュ。ガッツポーズでゴールテープを切った。
もともと車いすマラソンの世界記録保持者である土田が、自身の強みであるランで、力を発揮。レース後、土田は「エミリー選手を捕らえられてよかった。バイクとの差が少なかったのが良かったですね」と分析。今後の課題は「やっぱりスイム。今日もスイムがあったらこの結果(優勝)になっていたかは、クエスチョンマークがついてしまう。誰が1位になってもおかしくないので、引き続きトレーニングを頑張りたい」と課題の強化を誓った。
暑さ対策のため氷を握りしめ走る谷真海(撮影 PARAPHOTO 秋富哲生)
暑さ対策もテスト
今大会では、高温多湿の東京の夏を想定し、さまざまな暑さ対策が行われた。レースの前には、選手がクーリングベストを着用でき、直前まで身体を冷やすことができた。また、レース中は、給水ステーションやクーリングゾーンを増やしたほか、コーチ指定されたエリアにおいて、選手に栄養補給できるようルールを変更。選手が走る道路には、特殊な塗装で熱の反射を抑える工夫も施された。
選手自身も暑さ対策に余念がない。立位クラス(PTS4)の谷真海(サントリー)は、ランで氷を握りながら走ったり、土田はアイスベストを直前まで着用していたりと、それぞれに対策を講じていた。一方で、外国人選手4名が、暑さによる体調不良などを理由に途中棄権。リオパラリンピック金メダリストの立位クラス(PTS2)アリッサ・シーリー(アメリカ)も「危険を感じた」と、この猛暑に離脱を余儀なくされた。水質汚染や暑さ対策など、改めて課題が浮きぼりになったテスト大会。選手が安心して走れるレース環境がより一層望まれる。
今大会では、高温多湿の東京の夏を想定し、さまざまな暑さ対策が行われた。レースの前には、選手がクーリングベストを着用でき、直前まで身体を冷やすことができた。また、レース中は、給水ステーションやクーリングゾーンを増やしたほか、コーチ指定されたエリアにおいて、選手に栄養補給できるようルールを変更。選手が走る道路には、特殊な塗装で熱の反射を抑える工夫も施された。
選手自身も暑さ対策に余念がない。立位クラス(PTS4)の谷真海(サントリー)は、ランで氷を握りながら走ったり、土田はアイスベストを直前まで着用していたりと、それぞれに対策を講じていた。一方で、外国人選手4名が、暑さによる体調不良などを理由に途中棄権。リオパラリンピック金メダリストの立位クラス(PTS2)アリッサ・シーリー(アメリカ)も「危険を感じた」と、この猛暑に離脱を余儀なくされた。水質汚染や暑さ対策など、改めて課題が浮きぼりになったテスト大会。選手が安心して走れるレース環境がより一層望まれる。
数を増やした給水エリアの様子(撮影 PARAPHOTO 佐々木理佐)