周防正行監督最新作「カツベン!」の映画愛に、Shall we タンス!?【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
ちょっと日にちが経ってしまいましたが、明けましておめでとうございます、黒田勇樹です。
昨年は令和反戦楽団の旗揚げという大きな出来事がありました。今年もそれに匹敵するくらいの大きな出来事が待ち受けているのかいないのか、自分でも楽しみです。今年もよろしくお願いします。
年初の一発目は鑑賞記です。では始めましょう。
昨年は令和反戦楽団の旗揚げという大きな出来事がありました。今年もそれに匹敵するくらいの大きな出来事が待ち受けているのかいないのか、自分でも楽しみです。今年もよろしくお願いします。
年初の一発目は鑑賞記です。では始めましょう。
黒田勇樹
山田洋次監督が手塚治虫先生なら、僕はこの人を高橋留美子先生枠だと思っている周防正行監督最新作「カツベン!」を観てきました。
周防監督と言えば、ハリウッドリメイクまでされた、社交ダンスを巡る名作コメディ「Shall we ダンス?」が代表作ですが、それ以前にも、バンドマンがお坊さんになる「ファンシィダンス」、弱小相撲部の奮闘を描いた「シコふんじゃった。」など、世間的にはマイナーと感じる世界観を撮らせたら日本一の巨匠なんではないでしょうか?
僕は1982年生まれで、1989年公開の「ファンシィ~」を、つまり小学1年生の時にリアルタイムで観て爆笑したことを今でも覚えているので、かなり僕の映画感に影響を与えられた方のお一人だと思われます。
そんな“マイノリティの巨匠”周防監督が次の題材に選んだのが「活動弁士」!これが面白くないわけないじゃないですか!
実際めちゃめちゃ面白かったです。活動弁士とは何ぞやとかどういうストーリーかは、もはや公式サイトやSNSでチェックして頂くとして…つーか何も考えずに劇場へ行けィ!
まずは主演、成田凌さんの活弁が素晴らしい!そして、脇を固める周防映画の常連メンバーが出てきた時の安定感!峰不二子とドキンちゃんが大好きな小悪魔好きの僕の心をかっさらう、井上真央ちゃんの名演技!
さらには、多分、僕にも拾い切れていない名作映画へのオマージュの数々!
小さな恋のメロディから始まり、ブルースブラザース、最後はニューシネマパラダイス!
竹野内豊さん演じる刑事なんて、完全にルパンの銭形だし、最後に出てくる機関車は初期のフィルム映像として有名なアレのオマージュなんではないでしょうか!?
モチーフ、テーマ、小ネタに至るまで映画愛に満ち溢れた、大大大傑作でした!
さて、最後にこの映画の見どころを2つ。
まずは、主人公とライバルの初対決となる…「タンスの戦い」
ああ、もういや、これは観てもらうしかないんですが、こんなに痛快で、誰も傷つかずに、それでいて、きちんとストーリー的にも視覚的にも“対決”を描ける方法があったなんて!
しかもこのタンス対決の結果は、その後のストーリーにも思わぬ影響をもたらすのでこちらもお楽しみに。監督の脚本の上手さに唸り声が出るはずです。
そして、その周防監督の上手さが最高に光るのが、ラスト直前の“カーチェイス”!!
カーチェイスでこんなに笑ったのブルースブラザースぶりです。
状況の設定から、人物の描写、ストーリーのハイライト、全てがかみ合っているのに最高にくだらなくて、まるでチャップリンの映画の様。
始めから終わりまで、映画愛の詰まったこの作品、皆様是非劇場で、大声で笑いながら観て頂きたいです。
周防監督と言えば、ハリウッドリメイクまでされた、社交ダンスを巡る名作コメディ「Shall we ダンス?」が代表作ですが、それ以前にも、バンドマンがお坊さんになる「ファンシィダンス」、弱小相撲部の奮闘を描いた「シコふんじゃった。」など、世間的にはマイナーと感じる世界観を撮らせたら日本一の巨匠なんではないでしょうか?
僕は1982年生まれで、1989年公開の「ファンシィ~」を、つまり小学1年生の時にリアルタイムで観て爆笑したことを今でも覚えているので、かなり僕の映画感に影響を与えられた方のお一人だと思われます。
そんな“マイノリティの巨匠”周防監督が次の題材に選んだのが「活動弁士」!これが面白くないわけないじゃないですか!
実際めちゃめちゃ面白かったです。活動弁士とは何ぞやとかどういうストーリーかは、もはや公式サイトやSNSでチェックして頂くとして…つーか何も考えずに劇場へ行けィ!
まずは主演、成田凌さんの活弁が素晴らしい!そして、脇を固める周防映画の常連メンバーが出てきた時の安定感!峰不二子とドキンちゃんが大好きな小悪魔好きの僕の心をかっさらう、井上真央ちゃんの名演技!
さらには、多分、僕にも拾い切れていない名作映画へのオマージュの数々!
小さな恋のメロディから始まり、ブルースブラザース、最後はニューシネマパラダイス!
竹野内豊さん演じる刑事なんて、完全にルパンの銭形だし、最後に出てくる機関車は初期のフィルム映像として有名なアレのオマージュなんではないでしょうか!?
モチーフ、テーマ、小ネタに至るまで映画愛に満ち溢れた、大大大傑作でした!
さて、最後にこの映画の見どころを2つ。
まずは、主人公とライバルの初対決となる…「タンスの戦い」
ああ、もういや、これは観てもらうしかないんですが、こんなに痛快で、誰も傷つかずに、それでいて、きちんとストーリー的にも視覚的にも“対決”を描ける方法があったなんて!
しかもこのタンス対決の結果は、その後のストーリーにも思わぬ影響をもたらすのでこちらもお楽しみに。監督の脚本の上手さに唸り声が出るはずです。
そして、その周防監督の上手さが最高に光るのが、ラスト直前の“カーチェイス”!!
カーチェイスでこんなに笑ったのブルースブラザースぶりです。
状況の設定から、人物の描写、ストーリーのハイライト、全てがかみ合っているのに最高にくだらなくて、まるでチャップリンの映画の様。
始めから終わりまで、映画愛の詰まったこの作品、皆様是非劇場で、大声で笑いながら観て頂きたいです。
<人生相談の宛先はこちら>
黒田勇樹に相談したい方はメールにて相談内容をお送りください。メールには「ニックネーム、性別、年齢、ご相談内容」をご記載ください。メールアドレスは「sodan@tokyoheadline.com」になります。
黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。
公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。
公式サイト:黒田運送(株)
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