究極の裏芸能「花電車芸」の秘史『花電車芸人 色街を彩った女たち』
『花電車芸人 色街を彩った女たち』
紀伊國屋書店新宿本店の新書棚を物色していると、何やら異様な迫力の帯が目についた。『娼婦たちから見た日本』、『黄金町マリア』、『青線』など日本の色街や娼婦を取材したルポルタージュに定評のある八木澤高明の新刊。今回のテーマはストリップ劇場とストリッパー、それも「花電車芸」を生業とする芸人たちだという。ペラペラと「まえがき」をめくると「まずは、女性器から火を噴く女の話からはじめてみたい。」とある。
「花電車」とは祭礼などで装飾を施され、無人で運行される電車のことである。本来の目的に使わない電車から転じ、ストリップなどで行われる女性器を使ったパフォーマンスのことも指すらしい。なかでも「ファイヤーヨーコ」がアルコールランプから炎を噴き上げる芸には圧巻だ。現在、この芸をこなせる女性は彼女ただひとりなのだという。かつては全国で300軒を超えたが、現在は20軒ほど残るのみのストリップ劇場。誰にも知られずひっそり行われる「花電車芸」を、息を潜めて見つめるような一冊だ。
「花電車」とは祭礼などで装飾を施され、無人で運行される電車のことである。本来の目的に使わない電車から転じ、ストリップなどで行われる女性器を使ったパフォーマンスのことも指すらしい。なかでも「ファイヤーヨーコ」がアルコールランプから炎を噴き上げる芸には圧巻だ。現在、この芸をこなせる女性は彼女ただひとりなのだという。かつては全国で300軒を超えたが、現在は20軒ほど残るのみのストリップ劇場。誰にも知られずひっそり行われる「花電車芸」を、息を潜めて見つめるような一冊だ。
【著者】八木澤高明【刊行】角川新書【定価】本体900円+税