「全裸監督」村西とおる「世の中は前科7犯でもちゃんと受け入れてくれる」

(3月12日、『人生、死んでしまいたいときには下を見ろ、俺がいる。』発売記念トーク&サイン会)
 Netflixオリジナルドラマ「全裸監督」主人公のモデルとしても話題の“AVの帝王”こと村西とおるが、紀伊國屋書店新宿本店で新刊『人生、死んでしまいたいときには下を見ろ、俺がいる。』(祥伝社新書)の発売を記念したトークショーを行った。
Netflixオリジナルドラマ「全裸監督」で山田孝之が演じたことでも話題の村西とおる

AVの帝王がファンに名言をレクチャー


 登場するなり自身の代名詞「ほら貝」の笛をプーと吹き鳴らし「お待たせいたしました、お待たせし過ぎたかもしれません。昭和最後のエロ事師、村西とおるでございます」と挨拶。冒頭「今回、こちらの会場(紀伊國屋書店新宿本店)の課長さんのもとにいろいろなお問い合わせがございまして、一番多かったのは女性からの『今日は顔にかけていただけるんでしょうか』。中には『立ちバックが好きなんですが……』というお問い合わせもあったそうなんですけれど、ダメなんですよね、課長さん。要するに私と一緒に懲役を課されたくない、ということでございます」と、村西から甲高い声で諸注意が伝えられた。

 会場に女性客を見つけると「お嬢さん、ここへいらっしゃるのに勇気が必要だったでしょう? 組み敷かれちゃうんじゃないかというね。私はインドネシアのコモドドラゴン以上の絶滅危惧種ですから。前科7犯、アメリカで370年の懲役を食らい、借金50億円を抱えた男です。会う機会は滅多にございません」と笑顔に。

「全裸監督」の話題になると「Netflixで私の伝記が映像化されて、一躍時の人になっちゃった」と村西。各国から取材が殺到しており「この間まで日本の有名人といえば天皇陛下、その次は安倍総理だったんですが、こんなことを言っては恐縮ですが、最近私は安倍総理をちょっと鼻先抜いた。そのうちお札になるんじゃないかという噂がある」と満足げ。

「世界に発信して誇りえるキラーコンテンツというのは、この作品だけではないかと考えます。世界の人たちにとってみればアダルトだろうが、芸術映画だろうが関係ないんです。黒澤明監督だろうが山田洋次監督だろうが、村西とおるだろうが、そこに感動と興奮をもたらしてくれるものであれば、ラベルやレッテルを張らないから」と語り、主演の山田孝之には「あなたは私の役などやられると、これからお仕事できなくなるんじゃないですか? と申し上げたら『私はCMタレントじゃありません。自分の演じたい世界を演じたい』と言ってくださいました」と、役者魂に感謝した。
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