経産省、新型コロナに「界面活性剤」有効 「かんたんマイペット」「ママレモン」などリスト公表

 経済産業省は22日、新型コロナウイルスの感染拡大で品薄となっていたアルコール消毒液以外の消毒方法として、家庭用洗剤に含まれる複数の「界面活性剤」が有効と判断されたことを発表した。
経済産業省は新型コロナウイルスの消毒に「界面活性剤」が有効と発表した
 経済産業省では独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)に要請し、店頭で品薄となっているアルコール消毒液に代わる消毒方法として「界面活性剤」「次亜塩素酸水」「第4級アンモニウム塩」「過炭酸ナトリウム」の検討を行なっていた。その結果、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)、アルキルグリコシド(0.1%以上)、アルキルアミンオキシド(0.05%以上)、塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)の5種類の界面活性剤が新型コロナウイルスに有効と判断されたという。

 これを受けて経済産業省では「ご家庭にある洗剤を使って身近な物の消毒をしましょう」というポスターを作成し、用途に合った洗剤で身近な物への消毒が可能なことを紹介。ただし、手指や皮膚への使用やスプレーボトルでの噴霧は行わないよう注意を呼びかけている。さらに有効と判断された界面活性剤を含む家庭用洗剤として「かんたんマイペット」「バスピカ」などの住宅家具用洗剤78種、「ジョイ」「ママレモン」などの台所用合成洗剤42種(22日現在)のリストを公表している。

 また、消毒等用アルコールの譲渡を禁止する必要があるため、必要な措置を講じるとして「国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令」の閣議決定も同時に発表した。
ポスター【ご家庭にある洗剤を使って身近な物の消毒をしましょう】(一部)